草間彌生 永遠の永遠の永遠 @大分市美術館
去る8月24日、大分出張の機会に草間彌生さんの展覧会を観てきた。 赤い水玉のオブジェがお出迎え♡ 草間彌生が芸術と対峙してきた歴史、永遠に続く草間芸術の世界にしばし引き込まれた。 撮影が許可された赤の水玉の部屋。 真っ赤な水玉によって白が引き立つ不思議な部屋。 草間さんは、描き続けていないと自分は自殺してしまうに違いないという強迫観念と常に闘いながら生き抜いてきた人だ。 その意味でこんなに業の深い人は他に類を見ないだろう。 一方で、「私って天才。ピカソもウォーホールも出し抜いてやりたいの。」などの一連の発言はピュアでありながら野心に満ち満ちている。 作品もさることながら上映されていた制作風景は感動的で、ピカソを出し抜いたかどうかはさておき、以前観たことのあるピカソの制作風景に相通ずるものを感じた。 しかし、ピカソが楽しんで描いているのに対し、描いている時の草間さんの表情には思わず息を飲んだ。ほとんど瞬きをしないばかりか瞳孔が開いており、どこか違う遠い世界に行ってしまっているようだった。 こういうものを観てしまうと自分は芸術家にはなれないと思う。 絵描きや職人にはなれると本気で思っているのだが(笑) おまけ。 大分土産の香慕寿 凛。 大分名産のカボスを皮ごと使ってあり斬新。 おめざに凍らせてシャーベットにしていただきました。