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カテゴリ:ゆったり生活
書店で働き出したころ、すごく、不思議な本に出会いました。
一応芸能人(失礼。)が書いたエッセイ。 でも、すごく、人気があるひとじゃない。 テレビとかで、宣伝していたわけでもない。 なのに、売れる。 すっごく売れるわけじゃないけど。 地道に売れ続けている。 それが、片桐はいりさんの1作目、「わたしのマトカ」でした。 そのころから、気にはなっていたのですが、 2作目の「グアテマラの弟」も出版され、 同じように、地道に売れ続くにしたがって、 私の中のはてなマークはどんどん大きくなっていく。 「いったい、この本には何が書かれているんだ。」 片桐はいりという人は、脇役の女優さんだと思っていたが、 実は、とんでもない、カリスマモデルの「片桐はいり」さんなのか? この売れっぷりはなんだろう? というわけで、昨年、文庫版の「わたしのマトカ」が出て、 読みました。 納得です。 あの微妙な売れっぷり。 爆発的に、品切れになるほど売れるわけじゃないけど、 じっくり、売れ続ける。 「わたしのマトカ」はフィンランド、2作目はグアテマラ。 冷静な視線、観察眼、適度なユーモア、染み入るようなまさざしの暖かさ。 紀行文なのか、旅随想なのか、わけられないけど、 何度でも、読みたくなる、そして、あたたかいココアを飲んだような気分になれる本です。 現実世界に疲れて、逃亡したい!と思っている方に、おすすめです。
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Last updated
2011.02.10 16:16:19
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