地球人スピリット・ジャーナル1.0

2009/02/11(水)18:35

SEの持つべき「思想」 <再読>

シンギュラリタリアン(108)

「SEの持つべき『思想』」できるSEは何を考え、どう動いているのか <再読> 秋月昭彦 /瓜生聖 2003/01 すばる舎 単行本 207p ★★★★☆  この本は初読の時に、結構入れ込んで読んだ形跡がある。だから今回ふたたび<再読>しても、この本に対するイメージはそう変るものではない。そしてこの本の読者をSEないしSE予備軍に向けて設定しているとするなら、そのターゲット像から外れた私は、SEという言葉を他の言葉に置き換えて読み進めることになる。いまなら、オープンソース・プロジェクト・マネージャだろうか。 ←この帯のコピーがなんともいいではないか。 「一流か否かを決めるのは技術ではない。思想なのだ」 う~ん、かっこはいいが、なかなかこうは言い切れない。技術をもっている連中の中からの反省として、このような言葉がでてくるなら、それはなかなか魅力的な言葉だ。第1章 SEをとりまく現状-SEの働く現場と雇用情勢 第2章 SEが持つべきコスト意識-自分のコスト、機材のコストをどうとらえるか 第3章 SEに求められるコミュニケーション能力-技術だけでは「できるSE」にはなれない 第4章 信頼性の高いシステムをいかにして構築するか-システム設計とプログラミングに必要な「思想」 第5章 ユーザサポートとプロジェクト管理のあり方-技術だけでは解決できない問題に対してどう取り組むか 第6章 自己を高めて本物のSEを目指せ-一流を目指すのに遅すぎるということはない p8 目次 最初、図書館の本を手当たり次第に読んでいたときは、このような方向性があるのだ、という理解にはなったが、このブログの推進の仕方をオープンソース・プロジェクト・マネージャと仮決めした現在においては、「商用ソフト」を企業内組織が作る、というこのシステムの中でのSEのあり方は、必ずしも有効な示唆をしていることにはならず、SEとオープンソーす・プロジェクト・マネージャの二者はある意味において対極にあると言える。 共通項としてはたくさんのものがあるが、互いに反面教師として差異を明確にしていく必要がある部分がいろいろでてきている。この本は若干古い。そしてなおかつ「思想」とはいうものの、それは「考え方」とか「取り組み方」というレベルで使われている。<再読>ではあるが、さらりと目を通しておくことにとどめる。

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