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だんだん息切れしてきておりますが、やっと「土」にたどり着きました。
ちょっと休憩ですが、ここまでの惑星の名前は、古く中国から頂いたもので、中国で発した陰陽五行思想の「木、火、土、金、水」に由来しています。これから以遠の惑星は西洋の命名にちなんでいると思われます。 さて、土星なんですが、実は私が望遠鏡で初めて覗いた惑星が土星でした。折悪しく当時はちょうど土星の輪が真横に位置する時期だったため、団子に串をさしたような像になりましておおいに期待していた私にはちょっと肩透かしだったのを覚えています。 小学生のころからSFフリークであった私は学校の図書館のSF雑誌を読破していましたがその中に「土星の宇宙船」というわくわくするタイトルの小説があったのを覚えています。内容は…覚えちゃいません。 でもそれはそれで、なかなか見られない現象である土星の輪の消失を観測するチャンスだったのですが残念ながらお目にかかれませんでした。これは土星の輪がまさしく真横に位置したときに一瞬消えて見えなくなる現象です。 数ある惑星の中で土星はこの輪を有しているおかげで特別な存在です。ご存知かとは思いますが木星にも天王星にも希薄ですが輪はあります。土星の場合はその景観が見事で木星とは違った意味で惑星の王と言えるかもしれませんね。 その貧弱な望遠鏡で初めて土星を観測したガリレオは「この惑星には耳がある」と評したそうです。 地球上からの観測では大気によるゆらぎのためにはっきりとした姿は捉え難いのですが、探査機ボイジャーによる写真は実に見事で圧巻です。 この輪は板状のものではなく細かい物質が連なって輪をなしているのですが、構成している物質は水性の氷、または氷に覆われた岩石と見られています。なぜそんなことがわかるかと言いますと、輪の放つ反射光をスペクトル分析することによっておおよその成分を判定することができるのです。 この輪には隙間が開いており、最も大きな隙間はカッシニの間隙として有名ですね。 惑星としての内容は先回の木星とほぼ同等の姿・成り立ちをしています。やはりガス惑星なのです。生命にとっては不毛の惑星…しかし、それはわれわれの考える意味での生命であり、神秘に満ちた宇宙にはどのような知的存在がいるのかはわれわれの想像力の埒外なのかもしれません。ガスの海の中を泳ぎまわる不定形の生物がいたとしても不思議ではないのです。 さて今回はわが同胞武蔵野唐変木様は土に関するイメージが喚起されずパスされましたが、引き続き己が体と闘争中の氏に励ましのメッセージをよろしくお願いいたします。 日記リンク サロン・ド・トーヘンボク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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