それは子どもに考えさせなさい
日本語版のタイトルは、上記の通り。 そして、サブタイトルは『わが子の知力は会話で育つ』。 一方、原文のタイトルは“Thinking Parent,Thinking Child" 『思慮のある親(が)、思慮のある子ども(を育てる)』 サブタイトルが “How to Turn Your Most Challenging Everyday Problems into Solutions" 『あなたの最もやりがいのある日々の問題を 解決へと転じる方法』 正しく訳すことができていないかも知れませんが、 それでも、この方が、この本の内容をよく伝えているように思います。まず、「はじめに」に掲載されている中国の諺がとても印象的。 口で言えば、忘れる 教えれば、記憶に残る 実際にやらせれば、身につく子育てや教育の場面では、まさに、その通りなんでしょうが、現実には、口で言うだけで終わってしまっていることが多いような……。でも、「それじゃダメですよ、親がちゃんと子どもに語りかけ、自分で考えさせることで、はじめて問題解決能力を身に付けさせることができ、これからの人生を、自分の力で生き抜いていくことができるようになるんですよ」というのが、本著のメインテーマ。そして、そのことを実現するために必要なノウハウを日々起こりうる、様々な事柄を18のテーマに分類して、具体的に教えてくれています。ページ数としては、全体で415ページと結構多いのですが、一つ一つのお話は、大変コンパクトにまとめられていて読みやすく、一気に読み終えることができました。