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2023/02/26(日)11:25

職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全

暮らし・健康・医療(285)

​ 2019年8月31日に初版発行。  著者は、産業医・精神科医の井上智介さん。  帯には「『たたかう産業医!』著者による待望の初書籍!」の文字が躍ります。  その後は、何冊もの書籍を執筆されるなど大活躍中です。    ***   ステップ1:不安や悩みを紙に書き出す   ステップ2:自分でどうしようもないことは無視する   ステップ3:今できることにチャレンジする(p.42) これは「気分を持ち上げる3ステップ」として示されたもの。 特に、ステップ2の「自分でどうしようもないことは無視する」がイイですね。 上司の機嫌や親の干渉、会社の経営状態等、自分の力では如何ともしがたいことは、 考えても悩んでも心配しても無駄だからスルーするしかない、というのは大いに納得。   人生は、長く続いていくものであり、なるようにしかならないものでもあります。   そもそも、仕事に意義を見出せている人のほうが少数派です。   それよりも、きれいごとはなしにして、   「生活するため」「お金を稼ぐため」と言えるほうが精神的にはとても健康的だし、   立派だと思います。(p.48) これは「仕事の意義がわからない」への回答。 人生は「なるようにしかならないもの」という言葉が、心に染み入りますね。 ただし、「仕事に意義を見出せている人のほうが少数派」と述べるエビデンスは? まぁ、私も感覚的には、そう思わないこともないです。   世の中には、「すぐに逃げるな」と忠告する人が一定数います。   しかし、そうした人が、   あなたが苦しい時に救いの手を差し出してくれるわけではありません。   私は、逃げられるうちに逃げることが、とても大切だと考えます。   この世の中で、あなたが所属する会社や組織は、たった1つではありません。   あなたがあなたらしくいられる居場所は、必ずたくさんあります。   自分の心と体を犠牲にしてまで続けるべき仕事は1つもないことを、   決して忘れないでください。(この文章掲載ページは、ページ番号が振られていません) これは、「おわりに ラフに働いていきましょう!」の一節。 私が苦しい状況に追い込まれたとき、 「仕事なんか、自分の身を削ってまでしなくてよい」と言ってくれた上司がいました。 そんなことを言ってくれたのはその方だけでしたが、どれだけ心の支えになったことか。

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