いざこざの外

寝不足の時、それでも食事は作らなくてはいけないのだけれど
朝食は特に自分の分が足りなくなってしまう事がしばしば。
と言うのも、夕飯の残りに手を加えて作るけれど
夕飯の残りの量というのが、大抵大人２人分に少し足りないから
娘と旦那の分で、私のはご飯ちょっとと汁物少しという感じ。

残りご飯に、みそ汁。
お金も無く頼る者もいない２人が必然に出会い
手に手を取って夜逃げするかの様な定番だけど
もう、これしかないだろうと潔くネコマンマ。
でも具が足りなかったりするので、勢いでチーズを入れた。
ナイスサポートで、猫まんまは絶品に。
夜逃げ直前に思わぬ援助者が現れて、２人は一気に
勝ち組へ転向って感じで美味しかった。
これは、すごい。

ご飯だけがあったら？
ケチャップ掛けてデルモンテご飯と、誰かがエッセイで言ってた。
ご飯とソース、ただ炒めただけのソースご飯は、さねよしいさ子。
しょう油とバターが合うと書いてあったのは美味しんぼ？
貝のバター焼きや、すき焼きの残り汁を掛けて食べる人もいる。
旦那は卵掛けご飯か、海苔弁風にして食べることが多い。
私は基本的に海苔が嫌いなので、海苔弁を自分で買ったことがないです。
だからなのか、旦那の言う通りに作っても美味しく出来ない。
手慣れた人がざっくり作る海苔弁は、しっとりして絶妙。

そういえば中学一年生の時に、クラスメイトが持って来ていた
お弁当のフレンチトーストも見たことがなくて、何これ？と聞いた。
「こんなのも知らないのか？」と呆れられながら、一切れもらって
こんな美味しいパンがあるんだ！とモキュモキュ食べました。
親にその興奮を話したら「パンくらいでみっともない！」と
怒られてしまった。え、お母さんはフレンチトーストを食べたことあるの？
そっちの方が逆にショッキングな出来事。ずるい！私にも作ってよぉ！と
別の方向で母を責めたので、勢いで押し切った私の勝ち。
食べ物の恨みは確かに怖いのです。
確かヤナブ君だったかな、フレンチトーストをくれたのは。
今でもフレンチトーストは大好きで、娘と一緒に食べてます。
ありがとうございます。

食卓におかずが沢山ってのは、見ているだけで満ち足りて幸せだけど
１人で何となくわびしいご飯を味わうのも、意外に幸せ。
ご飯が全部無くなった時は達成感があるけれど、少しずつ残ったおかずや
炊飯器にひっそり残ったご飯を器に移しかえる時も、明日の分があるという
奇妙な安心感みたいなのが湧いて来て、それはそれで良かったり。
いずれにしても一緒にいる家族と、毎日の食事が出来ること。
それは人間として、とても幸せなことだ。

今日の絵。迎春とあったので、恐らく年賀状。
なので猫娘ではなく虎娘です、きっと。