さてさて
今日はやりかけのノベルゲーのお話ですよ。というてもソフトが18禁なんで拒絶反応が出る方はお帰り下さい。「群青の空を越えて」というゲームです。ジャンルとしては戦時もので、円経済理論(注)によって関西・関東政権に分断された日本が舞台です。主人公、萩野 社は関東軍の兵学校の学生で、学生生活や戦争の現場で色々なものを見、人と出会う訳です。まぁまだやりかけだから何とも言えないですが、どのルートでも物語は関東軍の敗北という方向に収束していくようです(True endは違うみたいですがまだ到達していませぇん)その中で、1つテーマとなっているのはパイロットとして戦争に投入される主人公の「何のために戦うのか」ということでしょう。最初は円経済圏理論を提唱し、結果的には戦争の引き金となってしまった自身の父の尻拭いであった。まぁそれが各ルートごとに変わっていくわけです。なんかねぇ、よくわからんのですよ。感情の移りというか、変化が。じっくり読めば何となく分かるんですよ。ただしっくりこない。自ら志願して死地に向かうということは最初の理屈から考えると、死ぬことを望んでいるとしか思えない。いや勿論死にたい訳ではないのかもしれないが、生きて戦い抜くことは父の尻拭いにはならない。変わっていった戦う理由はそれほどの覚悟を変えてしまうものなんだろうか?と思ってしまうんですよねぇ。最初の動機が実は非常に曖昧であった、と仮定すればありなんだけど。。。と、まぁごちょごちょ言いましたが、このように考えることは山ほどあるゲームです。非常にオススメ!さて、では5周目に逝ってきます。注:円経済圏理論萩野憲二が唱えた構想。 アジア地域を、自治政権に細分化する(日本を例にすると、蝦夷(北海道)、東北、関東、関西、琉球(沖縄)等。一種の連邦制、道州制のこと。)。詳しく説明すると、政権は、民族や言語などが国策や国境線に大きく影響していた従来型の国家とは違い、専ら政治運営を目的とする。その際、政治、経済の中心地が固まってはいけないようにしておく(日本を例にすると、「政治は関東に、経済は関西に。」、といったように分散させる等。)ことで、アジア全域で、分権が徹底化された、ひとつの巨大な勢力(国家連合)を作り出すことが出来るというもの。 萩野憲二は「幻想の河をこえて」の中で「国家という分厚いコート一枚でよかった時代は過ぎた、これからは、民族、言語などを自分でコーディネートしなくてはいけない。」、と述べている。 これらの政権は、新共通通貨「円」を使用する。「円」を使用する地域を「円経済圏」と呼ぶ。 議論の末に、この構想は実現する。しかし、政治と経済の両方を握っている関東政権は、これらの分散により、権益を失うことを恐れ、円経済圏理論を捻じ曲げて、「実現した円経済圏は、従来の国家と何ら変わらない。」、と主張し、独立を宣言する。この間に、萩野憲二は、関東政権の手で暗殺される。その後、日本が内戦に突入するが、戦中は、関東・関西ともに、自らの掲げる円経済圏理論の解釈の正当性を主張する宣伝をする。しかし、どちらの主張も、自らへの利益誘導のため、元来の円経済圏理論を曲解していると思われる。これに対し、本来の円経済圏理論を実現するために、長田圭子など萩野憲二の弟子達が、組織をつくりゲリラ活動をしている。以上、wikiより抜粋。勘違いしちゃいけませんが、文章に出てくる人物は全て架空です。ただ、理論自体は興味深いし研究している人がいてもおかしくはないでしょう。実現は当分まずしなさそうですが(積極的に日本が円経済圏を構築することのリスクバランスが悪いし、EUのように宗教や文化に一定の類似性が見られる訳ではないので経済のみの統一は大きな混乱や反感を呼ぶでしょう。)。。。