テーマ:暮らしを楽しむ(387412)
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あぁやはり自分でつくる飯は世界一旨い。 お盆休みの数日間、故郷に帰省してきました。あんたついでにもう20kgくらい痩せなさいとか言いながらも 嬉しそうに食卓狭しと手料理をふるまう母のため、揚げ物やケーキなんかも食べてあげた孝行娘である。 お腹いっぱい。しかしここしばらくの食事管理で油や糖分を極端に減らしている胃腸にはすんげーきつかった。 従弟・ヒロキがすっ飛んでくる。夏の冒険一人旅のおかげで驚くほど成長したとヒロキ父感激。ビタ家墓参り。 山の中腹にあるこの霊園からは海を見下ろせる、兄さんのお気に入りスポットである。 山にドライブに行った。妹の彼氏が運転したが、山道急停車急発進で ギボヂ悪グ なったので途中で交代。 自分の運転の上手さに惚れ惚れだ、幅寄せもバック駐車もブレーキのかけ方も全部完璧である、さすが プロのバス運転手に手ほどきをうけただけあるぜ。と、言っておく。 父は昭和60~80年代ヒット歌謡曲を詰め込んだ私のiPodにフォーリンラブ。休みの間どこへ行くにも一日中 身に着けて歌っていた。機械オンチな母も父が寝た後にこっそり触ってみた模様。若い人が家族にいると世の 中の新しい情報が入っていいなぁ~、と呟く父&母&ババ。同居してる末妹(母譲りの機械オンチ)の立場は? この一年も親しい人が何人か亡くなった。彼らの新盆を、残された家族と迎える。あっちでチーン、こっちで チーン。鐘の音が空気にゆっくりと混ざる間、静かな心持で手を合わせ目を閉じる。 ババAの昔話を聞く。曽祖父母がこの町へ移ってきたのは約65年前。嫁姑やら貧乏やらいろいろあったそうだ。 私のお古の洋服をダンボール一箱嬉しそうに抱えて帰った。私のボインと二枚舌は彼女譲り。 ババBに会いに行く。いつも通り痩せっぽち。祖父の残した大きな日本家屋でひとり気楽に暮らしている。自分を 「百姓」と呼ぶ彼女の控え目な強さが好きだ。 お盆に海水浴。ババBが仏さんにひっぱられると怒るのでいつも言わないで行く。私、兄さん、ヒロキ、妹の彼氏。 消毒の効いた学校のプールしか知らないヒロキは海のしょっぱさにビビリまともに肩までつかれない。妹の彼氏は やる気マンマンでシュノーケリング中。砂と小魚以外なにが見えるのだろう。砂に埋もれた大きい岩でひざをケガ、 血がタラリ~ンと流れるのがちょっぴりうれしかったりした。ヒロキ、泳ぎを諦めフジツボなどに興味を示し始めるも 寒くなって終了。楽しかったまた日焼け。(帰ったらババBに大目玉くらう) 私達が帰ると実家にもババ家にもちゃぶ台がセットされる。笑い騒ぎながらご飯を食べて、テレビを見たりゲームに 興じたり、疑う余地のない温もりの中で眠りにおちて。子どもの頃は当たり前だったこの光景がいつの間にかとても 特別になった。子どもがいなくなった。大人に元気がなくなった。もういちど人が集まる家にしたいと思う。 慌しく夫婦ふたりの家に戻った。「もう帰っちゃったの?」とヒロキから恨めしそうな電話。すっからかんの冷蔵庫を 埋めなければ。買い物に行こうと外に出てふと見上げた空に50羽とも100羽ともつかない鷺の群れがみな同じ 方向に飛んで行く。20羽程度の群れならば何度か見たことがあるが途切れなく次々飛び去る群れ群れには少々 不気味なものを感じてしまった。地震か自然災害の前触れでなければいいのだけど。戻った夫にはしかし「鷺も 夏休みを終えてUターンラッシュだったんだろう」と言ったら鼻で笑われた。それでいい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月15日 23時09分22秒
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