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カテゴリ:テープ起こし
テープ起こしは、人の話を聴いてパソコンに入力してデータ化する仕事である。人の話をしっかり正確に聴くことが要求される。それには、話している内容も理解しないと正確には聴き取れない。
逆に言えば、いい音で、話の内容に通じていれば、正確に聴くことはできると思っていた。 ところが、人の話を正確に聴くには、どうもそれだけでは駄目なような気がしてきた。 人は時として、しっかりと声が聞こえて、その話の内容に通じていても、人の話を正確に聴き取れないことがある。その原因は、感情や偏見、先入観が正確な聴き取りの妨げになっているからだと思う。 先日、私の住んでいる自治会のブロック会議があった。ブロック長が議案の説明をした。 「何かこの議案に対して質問はありませんか」「その前に、○○○の部分をきちんとはっきり説明してもらわないと。また、こっちに責任がかかってきたら大変だ。きちんとしてもらわないと!」 まるで、けんか腰で町内会長がブロック長に言い出した。普段は温厚な人である。 私は??状態。 だって、先ほどの説明で、○○○の部分はきちんと説明されていたからである。 その後、町内会長のけんか腰の物言いの原因がわかった。町内会長は、ブロック長が議案を出すプロセスが気に入らなかったのである。 町内会組織の下に3ブロックある。そのうちの1つのブロック会議だったのだが、議案内容が町内会組織にも非常に関係のある内容だった。 町内会長にしたら、そういう議案を提出するには、こちらに一言言うのが常識という思いがあったらしい。それがどうもなかったらしい。 いずれにしても、そういう感情のもつれが、こうも人の耳を狂わすものなのか。私は改めて愕然とした。 男女のもめ事で、よく「言った、言わない」というの話があるが、これで納得できる。感情が先走り、正確に相手の言うことを聴いていないんだ。こういう状態なら、当然建設的なコミュニケーションもできないだろう。 ついつい、人の話に感動してもらい泣きしたり、もらい笑い?しながら仕事をしている私。だから、この仕事が好きなんだが、それが原稿の質を下げる形になると困りもの。 気をつけよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月30日 22時05分18秒
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