カテゴリ:日経ベンチャー
「日経ベンチャー」では「現役敏腕支店長が直伝銀行はこう使え」のシリーズを取り上げており、この8月号で第5回を迎えている。
執筆者は現在みずほ梅田支店長の三浦由博氏で、行内でもトッポクラスの実績を上げている敏腕支店長だそうであるが、同じ銀行経験者として以前にも疑問を感じこのBlogで指摘したことがあるが、今回も「そうかな!」と感じることがあった。 今回は「銀行にとって付き合いにくい社長とは?」のテーマで ヒント1.「勉強熱心」よりも「仕事熱心」こそ大事 ヒント2.社長と幹部のズレを外部の目=銀行でチェック を挙げている。 最初のヒントについては、確かに「仕事優先」間違っていないと思うが、実際そんなに勉強熱心な経営者特に中小企業でお目にかかる人は少ない。そもそも単にセミナーや交流会に出ている人を「勉強熱心な経営者」とは言わない。 むしろ、昨今の銀行員が「勉強不足」で単に今朝の日経新聞記事や昨晩のテレビニュースを取引先の社長に「さも自分の考え」のように語る支店長を沢山 見てきた。 それから、ヒント2では最近の幹部は従来の大番頭さんから組織型幹部が多く社長とのギャップがあり、この両者間のGapを埋めるのに銀行員を利用すべきと主張している。 これも、不遜な指摘であり経営者と幹部のズレは銀行員が修復できるほど 銀行員が日頃から企業や経営者との接触を通じ「企業の実態・経営者の資質」を理解できているとは思えない。 最近の、メガバンクから信金まで採り上げるスコアリングシステムによる「無担保・無保証」貸出しの推進は、行員にますます企業実態の把握を困難にしている。 このシリーズは中小企業やベンチャー経営者で銀行取引のイロハがわからない人には有益であるが、そうでなければ「銀行との付き合い」にミスリードを齎しかねない。 本当に実務的現実的なアドバイスを期待したい。 ***************(一口メモ)************** 小泉政権の構造改革! 小泉首相は発足以来構造改革を目玉に4年半政権運営をしてきたが その効果は? 1)平均株価は1万2千円と発足時の1万4千円を未だ超えれない。 2)生活保護受給者が、107万人から134万人に増加 3)自殺者は3万4千人の過去最多 をみると、果たして構造改革は進展したといえるだろうか? *********************************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/18 09:38:17 PM
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