.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

2022/12/16(金)22:16

賞与の季節です。・・・(-。-)

事務長日記(13)

私が勤める医療法人も、福祉施設も 冬のボーナスの時期になりました。 医療法人は、私が経営しているわけではないので 毎月の経営状況が私の懐に影響するわけではありませんが、 労務管理と経理の一端を担う立場として 年に2回の賞与の支給に関しては 緊張感をもって査定をし、支給日時も 慎重に決定しています。 医療法人は、診療科目も多く、 それなりの規模ですので、毎月の給与支給や 年2回の賞与支給で屋台骨に影響することはありません。 が、福祉施設は、事情が違います。 そもそも、人員配置の基準や受け入れ利用者の人数など 制限が多く、決して「儲かる」仕組みにはなっていません。 そんな中でも「賃上げ」「待遇改善」が叫ばれ ただでさえ人手不足の業界で、従業員を繋ぎ止めるには 「やりがい」とか「個人個人の資質」とか「ほすぴたりてぃ」 などに頼るのは、どこも限界が有ります。 当施設では、毎月1回そこそこ高価なお弁当で 昼食会をしたり、児童の送迎に些少ではありましが、 送迎手当を付けたり、他にもできる限りの厚遇を・・・ と考えておりますが、予算も限られていて どこまで満足してもらえているか不明です。 医療法人とは違い、売り上げに上限がある施設でも 賞与は年に2回支給します。 毎月、売り上げが入金されてから 従業員の給与、家賃、その他支払いを済ませると 何も残らない状態が数か月続き、 (残らないのはまだマシで、当初1~2年は  毎月毎月相当額の持ち出しが続いてました。) ようやく、この数か月は「単月黒字」を 維持できるようになったところです。 それは利用者が「ほぼ満杯」になったことで 採算ベースになった。ということです。 この事業の法的仕組み自体が、「満杯でようやく採算ベース」 ということなので、しかたありません。 このまま、現状を維持していけば 毎月少しずつ黒字が出て、当初の累積赤字は いずれ解消される・・・という目論見です。 ところが、 「満杯になった」=「これ以上の利用者は受け入れ不可」 なので、問い合わせがきても「お断り」するしかありません。 「お断り」し続けて、現状を維持していけば 毎月黒字をキープできる・・・ はたして、これで良いのか? 行き場のない子供たちを断って、 現状維持して、ぬくぬくと黒字を維持・・・ あ、これは違う! かくして、 無謀にも更なる借金を抱えて、もう1か所施設を 立ち上げた次第です。 おかげで、また1からマイナス経営のやり直しで、 毎月の給与を支払って、やれやれ・・・ と思っているところに 「冬のボーナス~~~!!!」という大寒波襲来。 給料を頂く立場の時は 毎月の給料日が待ちどおしくて  それを半年繰り返すと 「夏のぼーなす~~~!!!」 更に半年、給料を貰い、 「冬のボーナス~~~!!!」 というサイクルで、モチベーションを維持していましたが、 給料を支払う立場になると、 「げ!もうすぐ給料日!!」 これそ半年繰り返すと 「げげげ!!!ボーナスの季節やんけ~~~!!!」 てな具合で、立場変われば心構えも変わります。 どの職場でも必ず社員にレクチャーすることがあります。 例えば 20万円の給料・・・の意味です。 200,000円の給料を頂くと、 そこから、  ・健康保険料:9,820円 事業主負担:9,820円  ・介護保険料:1,640円 事業主負担:1,640円  ・厚生年金:18,300円  事業主負担:18,300円  ・雇用保険:1,000円  事業主負担:1,700円  ・子ども子育て拠出金   事業主負担のみ:720円  ・労災保険料      事業主負担のみ:600円  ・源泉徴収税:3,700円 が引かれます。 (岐阜県、40歳~65歳未満、扶養家族なしでの概算値) 本人負担額合計:34,460円 事業主負担:32,780円 即ち、200,000円の給料に対して 受け取る側は、 200,000-34,460=165,540円の手取り 払う側は、 200,000+32,780=232,780円の負担 「200,000円」という給与額を挟んで 払う側と貰う側では実に「67,240円」の差が有ります。 「200,000円」という賃金に対して これだけの意識の差異が発生します。 賞与なんかは、額面に比べて 控除される金額がでかいので、社員から 「保険代とか年金とか無ければいいのにねぇ。」 と言われることが有りますが、 支払う側も同じ(それ以上?)気持ちです。 165,540円の手取りを渡すために 事業主は、232,780円の支出が有ることを理解して下さい。 昨今のコロナ対策の一環で 当分枯れることはないだろうと思われていた 雇用保険の余剰金が、あっと言う間に枯渇したようで 今年の10月~雇用保険料が大きく上がりました。 個人の毎月の徴収レベルは、何百円~数千円で それほど目立ちませんが、 事業主は、年に一度、まとめて支払うので、 これがまた結構大きく会社の財政を圧迫します。 冬の賞与を乗り切って一息付くのも今だけで、 春には、賃上げ⇒健康保険料・年金料アップ その次には、労働保険料納付・・・ なかなか懐が温かくなりまへん。(TへT)

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