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カテゴリ:保育士
当然落ちたとばかり思っていた保育士試験が
よもやよもやの「筆記試験合格」で、 全く準備期間がないまま、昨日実技試験を受けてきました。 「音楽」「造形」「言語」のうち2科目、 楽器が全く演奏できないので 消去法で「造形」「言語」を選択しましたが、 かと言って、絵心も全くないので・・・。 「言語」は道具などを何も使わない「素話」 (「すばなし」?この言葉も馴染みがない。) 予めお題は選択できますので、 かろうじて話の全体を知っている「三匹の子ぶた」 に決定。 ・・・試験前日に You Tube などで勉強しましたが、 この話も何パターンかあるようで、困惑しました。 (子ぶたのお母さんが出てきたり、オオカミが煙突から入って 熱湯に落ちたり・・・) 登場人物を減らすのと、「殺人(殺獣?)虐待」などの場面は カットして、台本を作成しました。 問題は、「造形」です。 お題は、当日試験開始されないとわかりません。 今回のお題は 【事例】を読み、次の3つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内にその情景を描きなさい。 【事例】M保育所の3歳児クラスの子どもたちは、保育室内で、大きな鬼の顔が貼られた壁に向かって豆まきを楽しんでいます。保育士は、そばで見守りながら遊びに加わっています。 【条件】 1.【事例】に書かれている保育の様子がわかるように描くこと。 2.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。 3.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。 というものです。 前日、徹夜でネットを漁り ●不合格になった例とその理由 をできる限り頭に叩き込みました。 合格した人の絵や、講師の絵を見ても 自信を無くすだけで、マネできるわけでもないので、 「合格する絵を目指す」より 「不合格になった絵を避ける」作戦です。 過去に出たお題の全体図や、色使いなどは たくさん見て概要は叩き込みました。 で、当日・・・ 「鬼?オニ?おに?」 右脳の働きが平均より劣っている、と自覚しているので、 もやもやっとしたイメージに輪郭をつけて 画像として思い浮かべるような高等作業ができません。 「何か変なオニ・・・」 と思いながらも、とにかく条件だけはクリアするため ひたすら色を塗りまくります。 全体のことを考えずに塗り進めたので、 結局、壁が「黄色とピンク」という ありえない色使いになってしまいました。 そうしないと、色同士が隣り合ってけんかするのです。 保育士がどうしても「お姉さん」にみえないので 何とかせねば・・・と思案にくれていたら、 ちょうど斜め前の受験生が、おあつらえむきの 「ゴムで髪の毛を止めている」 チラチラと見ながら、何とか保育士の絵もクリア。 オニにも、「牙が必要」「角がある」と気が付き、 何とか形だけは「鬼」になった。(と思う。) ・・・帰宅してから調べたら、 ひとつ決定的(か?)なのが欠けてました。 私の書いた「鬼」は、「スキンヘッド」でした。(TへT) でも、 ・3才児は4~5頭身 ・冬だから長袖 ・冬だから外の樹木は青々としてない ・保育士さんのエプロンにはポケット ・小物も3種類描いた ・保育士、子供3人の表情は皆違う ・立ち位置も直線状ではない。 ・保育士の目線は子供全体を見守っている。 ・色は用紙全体をほぼ塗った。 うまい絵ではないが、「確実に減点」となる 項目は潰したつもり。 数時間の間が有って (「造形=絵」は一斉に45分間試験をするが、 「音楽」「言語」は一人ずつ順番に受けるので 受験生ごと、選択科目の組み合わせなどにより 短い人でも最低1~2時間は間が空く。) 「言語」の試験です。 この時間も車の中で(今回は駐車場有り、で助かりました。) ひたすら「3匹のこぶた」を復唱。 前日と当日出発前に、「持ち物」をさんざん確認したのに そもそも「持ち物リスト」に挙げてなかった 「台本」がないのに気づきました。 それでも、動揺してる余裕は有りません。 頭の中の台本(時間と共に少しずつ変化するが…) を信じてひたすら練習! 指定の開始時間20分前に、控室に入り 4~5人ずつ、呼ばれて会場教室前の廊下の椅子に座ります。 まず、控室にいた時点で、廊下から 大きな声で電話している馬鹿野郎の声が・・・ そもそも、会場内すべての場所では 「声を出すなどの練習禁止」 ですし、今まさにこの場所は これから、人によっては人生をかけた実技試験に臨む 最終決戦の準備の控室なのです。 私自身も、「3匹の子ぶた」のお話を 頭の中で復唱しながら、こっそりと身振り手振りをする 最終確認の貴重な時間帯です。 せっかく一晩かけて積み上げたものが ガラガラと音を立てて崩れそうな・・・ 会場内の係員が見えたので、手招きで呼んで 「あのおば様、何とかしてよ。非常識な・・・」 と言うと、口に手をあてて小声で 「あの方、審査員の先生なんです。」 何?この不条理なシチュエーションは! 「音楽」「言語」は、面接も兼ねていて 入退室の挨拶とか、言葉遣いとか、服装とか社会人としての 最低限のところを審査している・・・ との見解もあるようなので、 「これも審査の一環か?」とも思いましたが、 すべての受験生の前で大声で電話しているはずもないでしょう。 頭に来るだけ無駄なので、何とかやり過ごしました。 (納得はしていない!俺達が審査される以前に審査員の資質はどうなん!) え、でもこの非常識ばかやろうおばさんが 私の審査員だったら・・・ にらみつけた際に顔も覚えられただろうし、 何より「ないすみどるの受験生」は 他にはいない。 (実際、廊下で何人もの受験生から 頭を下げられたり「おはようございます」「失礼します」 「お疲れ様です」と声をかけられていた。 彼女らは私を審査員と勘違いしているようだった。 なんせ、「派手ではない普段着に近いカジュアルな服装」 が推奨されてるようでしたので、普段着ているスーツ姿で 臨みました。ネクタイは外しましたが・・・) 幸い、その非常識ばかやろうおばさんは、 私の会場の隣の部屋へ入って行って事なきを得た。 (・・・はず。) 廊下で待っていると、私の前の受験生が 「大きなカブ」を演じています。 扉越しでも十分声が聞こえてくるので、 これまた私の頭の中の「3匹の子ぶた」のストーリーが ぐらぐらします。 「え、お姉ちゃんちょっと口調が早すぎないか?」 と思っていたら、案の定推定15~20秒残して 「大きなカブ」は終了しました。 その後数秒の沈黙が、長い長い。 外で聞いている私でさえそう感じたのだから、 当の本人は、この数秒が殊更長く感じたことでしょう。 前日にネットで情報を集めたところ 3分きっかりで終わるのが理想だが 時間を余して終えた場合は「針のむしろ」 というコメントが散見。 余った時間は、ただただ笑顔で過ごすしかないそうで、 私なんぞは、引きつった笑顔だけで「OUT!」と言われそうです。 早口はアカンアカン… このことが影響してしまったのか・・・ いざ、私の番になりました。 目の前には、3脚の椅子に「3才児」らしきイラストが貼ってあります。 3脚の内、真ん中は何も有りません。 「15人いる3才児を想定」と規定されているのですが、 どうしてもイラストの外側2人ばかりに視点が行ってしまいます。 加えて、マスクをしながらの話が予想以上に酸素不足で、 オオカミがレンガの家に向かって 「ふ~!ふ~!ふ~~~~~!」 という場面は、本当に息が切れてかえってオオカミの心情が リアルに反映されたもの、と勝手に自画自賛しております。 「オオカミは、あきらめて山へ帰っていきました。 それ・・・」 で無情の「ピピピピピピ(タイムアップのアラーム)」 時間が足りなくてお話を終えることが出来なくても 即合否に影響はないとの見解がたくさんありましたが、 終了したにも関わらず、お話を続けることは ルールを守れない人物と判断され 「即OUT!」ともなりかねないらしいので、 話途中ですが 「ありがとうございました。」とマスク越しの満面の笑み(???) で退室しました。 「途中で審査員を見るのはNG」 との情報も多々有りましたが、 おかげで、最後まで審査員と目が合わずに済みました。 ただ、退室の挨拶の時も目を合わさなかったような気が…(TへT) 退室と同時に 「・・・から3匹の子ブタはレンガの家で いつまでも仲良く暮らしました。お・し・ま・い。」 のセリフを無言で吐き出し、実技試験は終了です。 結果は1か月後とのこと。 はたして、実技試験の合否は如何に! オニだって、スキンヘッドでもいいぢゃないか。 個性だもの・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年01月17日 10時16分57秒
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