嗚呼!腹膜透析・・・孔子、論語に曰く「四十にして惑はず」
(左)「でんぷん」が主成分の「ニコペリック」⇒「A」(右)「ブドウ糖」が主成分の「ミッドペリック135」⇒「B」「私の現在の1日の透析液交換スケジュール」①22:00~22:30 ★透析液交換「A」★←「12時間~16時間入れっぱなし可」の透析液 ただしこれは「1日1回のみ使用可」 ↓14時間半後(この間に睡眠時間を入れる)②13:00~13:30 ★透析液交「B」★←「3時間~6時間で交換」の透析液 ↓2時間半後③16:00~16:30 ★透析液交換「B」★ ↓2時間半後④19:00~19:30 ★透析液交換「B」★ ↓2時間半後→①という基本的サイクルで現在「腹膜透析」を行っています。①と②の間に睡眠を取り、それぞれの合間合間で仕事やら何やらをこなしています。透析開始当初は、全てが「B」タイプ(3時間~6時間で交換)で1日4回交換故に、必然的に「6時間おき」の交換でした。 (交換に30分かかるので実質5時間半後に次の交換)これでは、睡眠時間が「MAX5時間半」しか確保できず、しかも一旦交換時間がずれるとどんどんとずれてしまうか、どこかで「6時間以上」が発生して、せっかくの透析効果が逆に「透析液内に取り込んだ毒素を再度体内に吸収」ということがおきてしまい、なかなか難儀なことです。途中から「A」タイプを取り入れた時はまさに「救世主」のごとき感銘を受けました。なんせ、たっぷりと睡眠時間を確保できる。(たくさん寝ればそれだけ寝返りを打つ回数も増え その度にカテーテルが気になり睡眠が浅くなる。 それでも無理くり眠り続けると、翌朝キズ口から出血・・・ ということも時折あるので、いまだに深い眠りが得られません。)「A」タイプの透析液(12時間~16時間で交換)と「B」タイプの透析液(3時間~6時間で交換)をいろんな時間間隔パターンで試行錯誤した結果「A」で15時間「B」は3時間ごとが私の体質には最も有効なようで、しばらくこのサイクルで行っています。もともと・外力が働かないと動かない (〆切とか、督促とか・・・)・一度動き出すと止まらない (のめり込むと時間感覚がなくなる。)という「慣性の法則」を具足したような性質ですので昼間の「B」タイプ3時間(実質2時間半)おきのサイクルでは、何かやろうとしてもエンジンがかかって、気合が乗ってきた頃に次の透析液交換の時間になり交換後は再びエンジン始動までに時間がかかり気合が乗ってきた頃に・・・の繰り返しです。先日、気合が乗ったまま没頭してしまい気がついたら、交換時間を2時間も過ぎていて結果、除水量が大幅な「マイナス」になってしまいました。※「除水量」透析液と血液の濃度差を利用(腹膜=半透膜)して本来は腎臓で濾過する血液内の水分や老廃物を透析液に吸収させて排出する。 ただし、個人差はあるが長時間透析液を交換しないと血液と透析液の濃度が同じになってしまい、体質によっては「逆流」してしまいます。交換時に「約2000g」の交換液を注入しその後数時間かけて血液から不要分を「引いてくる」のです。 ※医療従事者はこの表現を使うようです↑「交換時の量」-「注入時の量」=「除水量(引いてきた量)」です。従って、交換時には「2000g以上」になっているのが理想なのですが「引いてくる」どころか「引かれてしまう」と「1900g」なんてことになってしまいます。この場合は、除水量が「マイナス」になります。「A」タイプは「200g」~「250g」除水してくれますがその後の3回の「B」タイプでこの貯金を崩してしまい、結局1日トータルの除水量が「マイナス」と言う日もあります。余分な水分や老廃物を「引いてくる」はずが、逆に体内に吸収されてしまうわけです。顕著に表れるのは「浮腫み(むくみ)」です。手術前は、目立つような浮腫みにはお目にかかったことが有りませんでしたが、「マイナス除水量」の日は、脛(すね)を触ると明らかに浮腫んでいるのがよくわかります。「B」タイプには3種類の濃度が有って、現状は一番低濃度なので、それを高濃度に変えれば除水量も期待できるのですが、高濃度になれば、その分腹膜に負担がかかり「腹膜透析」自体の寿命が縮まります。※ミッドペリック135:1000ml中ブドウ糖13.5g ミッドペリック250:1000ml中ブドウ糖25.0g ミッドペリック400:1000ml中ブドウ糖40.0gちょっと多めに食事した時や塩分を多めにとった日はめちゃめちゃ「引かれ」ます。(TへT)絶食状態にしてみると、結構「引いて」きます。(^。^)vやはり、「霞(カスミ)」を食って生きろ!ということか・・・(-。-)因みに、「1日の平均除水量(透析1年未満)」は450ml/日 らしいのですが、私はせいぜい 200~300ml/日 です。下手すると「マイナス」の日も結構有ります。この手術をしてから、かれこれ9カ月経過します。最初の1カ月は「安静期間」でしたので、本格的に腹膜透析を始めて8カ月です。が、いまだに生活リズムが安定せず、かつ、天候や体調や食事などで除水量にバラツキがあり、俗にいう「倦怠感」は慢性的に付きまといます。加えて、前述の「慣性の法則的体質」も手伝って何をするにも効率が悪く、焦燥感が膨れます。・・・と、分析と愚痴を長々と述べていても始まらないのでまずは、①:「交換中の30分×1日4回」を効率的に使う術を探る。②:「Bタイプ交換の合間2時間半」のエンジンの掛け方を向上させる。③:②に加えて毎回アラームをかけて、没頭時もブレーキをかける。体質改善にも似た、「性質改善」をせねば毎日毎日24時間がもったいない!こうなると、ふと考えるのが、「血液透析」・・・2日おきに病院に行って血液の濾過をするの方が、良かったのか?ということ。が、しかし、やはり、いきなり血液透析ではただでさえボロボロの血管の寿命がますます短くなるは必定。それに、雨の日も、風の日も、雪の日も、高熱の日も、めちゃ眠い日も、決まった時間に(たとえ近くでも)病院に行くのはやはり困難極まりなし!雨の時でも、風の時でも、雪の時でも、高熱の時でも、めちゃ眠い時でも、とりあえず、家の中でできる今の「腹膜透析」の方が、まだやっていけそう・・・かの孔子、論語に曰く 四十にして惑はず (不惑) 五十にして天命を知る (知命) 六十にして耳順ひ (耳順)・・・まだまだ惑い迷うことばかりですな。