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中編の続きになります。 個性は揃いの人間模様で展開される「鳥人戦隊ジェットマン」ですが、私が個人的に好きな話は魔人ゴーグが登場する三部作でしょうか。 第30話に至るまで、竜と凱は意見の食い違いから何度も衝突し、戦隊は空中分解しそうになるとう話が何度かあり、まだまだ真の意味での結束なんて考えられませんでした。 しかし、前編で述べたように竜がマリアの正体が恋人の「葵 リエ」である事を知り、現実逃避する。 様子を見に来た凱と香が見たのは居もしないリエと話す竜の姿であった。その姿を見た凱は悲しみと怒りの感情が渦巻き、竜に熱く語りかける。戦士としての竜の姿を知り、心の中で認めていた凱には現実から逃げている竜の姿が許せなかったのだと思います。凱はそんな竜を殴るのではなく、抱き寄せ「俺はお前を待ってるぞ!!」と言い残し、ゴーグとの対決に向かう。 このシーンは本当に実際にご覧になって頂きたい場面ですね。一匹狼の凱が竜を初めての親友として受け入れていた事が明らかになるエピソードですね。 竜は再びマリアに襲撃され、正気を取り戻し、再び戦列に復帰します。第32話「翼よ!ふたたび」の全員での名乗りシーンは名場面でしょう。 初めて真の意味で鳥人戦隊ジェットマンとして5人が結束したエピソードでもありますからね。 第32話がジェットマンとして真のスタートを切り、迎える第45話「勝利のホットミルク」では竜と凱を残し、残りのメンバーはトランザが作った巨大戦闘ロボ「ベロニカ」の体内に取り込まれていた。 この時、たった2人たけで仲間達や囚われた人々を救う為にベロニカに挑む。竜がベロニカの体内に向かう時、凱が「この戦いが終わったら、一杯おごるぜ」「ああ、砂糖抜きのホットミルクをな」このやり取りが竜と凱の絆の堅さを現しています。 2人の活躍もあり、ベロニカは破壊され、香たちも無事に救出された。後に祝勝会を開くメンバー。カウンターに座る凱の横に竜が座る。凱はマスターに「ホットミルクを1つ」竜は「こっちはマッカランをと」そして、竜は凱に、凱は竜に・・・2人の乾杯は名場面です。 最終決戦間近でマリアを失い、消沈する竜を気遣ったのも凱である。
最終決戦の凱とグレイの宿命の対決も良かったですね。グレイも「ブラックコンドル」と「結城 凱」と呼ぶ所が2人の間に敵味方を超えた何かを感じます。 2人の戦いもブラックコンドルのマスクが破壊れるほど、熾烈を極めました。 勝負は隙を突いた凱の勝利に終わり、グレイの最後を煙草の一本と共に送った。 この後、ラディゲとの最終決戦を迎えます。 ラディゲの真の姿であるラゲムと激しい死闘を巨大ロボで演じる。その際、初の試みでジェットマンの全員は変身を解除した変身前の姿で操縦し、戦ってます。これはもう人間ドラマに重点を置いた本作品だからこそ違和感なく出来たことだとも思いますね。 最終回「はばたけ!鳥人よ」ではAパートでバイラムとの戦いを終わらせ、Bパートは全て3年後の後日談に充てられる。 アイドルになったアコ、幼馴染のサツキと共に農場を営む雷太。そして・・・凱は花屋で花束を購入していた。そこで店員に「親友が結婚するんだ」と満面の笑顔を浮かべる凱の姿があった。 そう、結婚するのは竜と香。凱と香は育った環境の違いから擦れ違いが生まれてしまい、別れてしまった。その後、香はリエを失った竜を支え、竜はそんな香に魅かれて行ったのだ。この香の花嫁姿に視聴者はビックリしたであろう。 凱も2人の結婚を祝う為に式場に急ぐが、その時にひったくり犯を見つけ、女性の鞄を取り返した後に逆恨みした犯人に刺されてしまう・・・。 披露宴も終わり、凱の姿を探す竜たちの前に凱は既に現れていた。 凱の許へ行った竜。肩を抱き寄せた凱は「ありかどう・・竜」と伝える。 戦いの思いで語り合う2人にをアコが写真に収めた。凱は自分が刺されていることを隠しながら、親友である竜の幸せを祝福した・・・。 アコに呼ばれる竜と凱だが、凱は怪我の事を最後まで話さずに竜をみんなの所へ送り出す。凱の異変に気づいていたが、刺されているとは誰も思っていなかった。 香にも笑顔で手を降る、凱。そして・・・凱は静かに目を閉じ、最後まで親友を祝福しながら眠りについた・・・。 皆に祝われる竜が向けた視線の先には微笑むリエの幻影があった。 そして物語は終わりを迎える・・・「こころはタマゴ」の前奏が流れ、1年の戦いの歴史が流れる・・・。この曲と共にラストシーンを飾る名場面の数々に1年間見ていた人は感動は必至。 こんなにも熱い戦隊は今現在でも少ないくらい「鳥人戦隊ジェットマン」は名作です。 因みに更にジェットマンには後日談があり、東映ビデオから発売された「東映ヒーロー図鑑Vol.2 鳥人戦隊ジェットマン」では竜と香の新婚生活が新しく撮影され、2人の間に生まれた子供は「凱」と名付けられている。 ビデオは絶版になっていますが、DVDの最終巻に特典映像として収録されています。 あと子供を無視した小説版もありますが、これに関しては今回は割愛させて頂きます。リクエストがあれば語らせて貰うかもしれませんが(汗)
それでは今回は、これで! 次回もぶっちぎるぜ!!
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