2人が1人、超人バロム・1
日曜日の夕暮れ時、どうお過ごしですか?仮面ライダーBLACK RX ZWEIです。今回、私がお話する作品は「超人バロム・1」あの有名なお笑い芸人ダウンタウンの人志松本も大好きな特撮ヒーローです。放送時期は昭和47年代、この頃は昭和46年4月3日から放送開始された「仮面ライダー」が爆発的な人気を生む、世は正に変身ブーム時代となっていました。「超人バロム・1」も仮面ライダーの人気を受けて制作された特撮番組です。このバロム・1の原作者は何と有名な漫画家「さいとうたかを」本紙が書いた漫画も存在し、漫画のバロム・1はサリーちゃんのパパを思わせる髪型の見事なおっさん顔です。気になる方は調べみてはいかがしょうか? この「超人バロム・1」に変身するのは2人の少年、白鳥健太郎と木戸 猛。この少年は正義の使者コプーによって選ばれた正義のエージェンシなのだ。健太郎と猛の性格は真逆で、簡単に言うと健太郎し「ドラえもん」ののび太と出来杉を足して2で割った感じの少年、猛はジャイアンのような存在ですが、ジャイアンのようにあそこまで粗暴ではありません。(余談ですが、この少年・・・顔は毒蝮三太夫に似ています)。変身の方法はどちらかが、ポップと呼ばれるカプセルを手にしたまま、お互いの腕をクロスさせ、「バロム・クロス!!」と叫ぶと超人バロム・1へと変身出来るのです。この時代の子供たちはバロム・1の変身ポーズを学校などでよく真似して遊んでいたのである。正義のエージェント・バロム・1はドルゲが送りこんで来る奇抜な姿をした「魔人」と死闘を繰り広げて行くのである。仮面ライダーで「怪人」というのが敵の呼び方で固定化していたがバロム・1によって「魔人」というキーワードが使われ、仮面ライダーの「怪人」とはまた違う概念の敵となったのだ。その証として、「仮面ライダー」の「怪人」は動物や生物がモチーフにされていたのが、殆どであったが、「魔人」は動物だけではなく、人体の一部をデザインにしたグロテスクなデザインの敵が生み出されたのである。例を挙げるならば、手のウデゲルゲ、口のクチビルゲ、目のヒャクメルゲなど。「仮面ライダー」が必殺をキックにしていたのに対し、このバロム・1はパンチ技が必殺。バロム・1が放つ「バロム爆弾パンチ」が奇抜なドルゲ魔人を倒した時のカタルシスは半端ではない。2人が1人に変身する初めてのヒーロー(後にウルトラマンA、仮面ライダーWなどが2人で1人だが、ウルトラマンAは途中から1人で変身する)だが、健太郎と猛が喧嘩をすると友情のバロメーターが低下し、変身不能となる。この展開も大いに物語を盛り上げた。この「超人バロム・1」のレギュラー陣もなかなかの顔ぶれである。バロム・1をサポートする木戸松五郎役にはドラえもんの声で有名な大山のぶ代の旦那である「砂川啓介氏」。木戸 猛の父親には「ルパン三世」の次元大介を代表役として有名な声優「小林清志氏」。健太郎の姉には「闘将ダイモス」のヒロインを演じ、ささきいさおの婦人でもある「上田みゆき氏」が顔出しで出演しているのだ。余談ですが、終盤で出てきたドルゲピエロの顔は妙に怖い・・・ピエロを演じたのは「仮面ライダー」で地獄大使を好演した潮 健児氏である。三葉虫を被っていないので、なかなか新鮮ではありますが、このピエロがある意味ドルゲ魔人の中で一番怖いと思うのは私だけだろうか?「超人バロム・1」の魅力は上記に挙げた以外にもたくさんあります。是非、皆様にご覧になってもらいたいと思います。この時代の特撮は今も色褪せない輝きを持っているんですゆねぇ~。それでは、今回はこれぐらいで!次回もまた、ぶっちぎるぜ!!