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世界で一番愛する人と国際結婚

NYで美少年とダンス 1

これは、冬のソナタ NY~ソウルの続きです。



韓国人ブルーと連絡先も教えあわずに別れた後、私は遠距離恋愛中の
日本人の彼とも、連絡が途絶えがちになっていたことに気がついた。



彼から最後に電話があったのが、2、3週間前だったのだが、
私はブルーに気を取られており、自分のほうからは何週間も
彼に連絡をとっていなかった。



ずるい考えだが、私は日本人の彼と別れるつもりはなかった。
たとえ離れていても、心のよりどころが欲しかったし、
彼はとても頭がよく、大人の男性だったからだ。



慌てて彼に電話をしてみたが、留守電だった。
メッセージを残したが、すぐに折り返しの電話がない。



3日たっても、やはり電話はなかった。


私と別れるつもりなのだろうか。

どうしよう。

このままではもう駄目になるかもしれない。



NYで、ついに一人きりになった私は、急に不安になった。
私は、1週間くらい日本に帰って、彼と修復をはかろうかと考えた。



NYの旅行会社に、すぐにチケットが取れるかどうかの問い合わせをした。
一番早い便だと、明後日出発のものが取れるといいう。



私は数日間迷ったものの、結局、日本には帰らなかった。



当時の私は、彼よりもNYに滞在することのほうが
大事だったのだと思う。


その後、1、2回の手紙のやり取りを最後に、
ついに、その日本人の彼とは連絡が途絶えてしまった。
日本を発って、彼と離れ離れになって、半年も経たない頃だった。



だが、いざ自分が完全なシングルになってみると、
思った程寂しくはなかった。



私は最初の大学の寮を出て、アパートに住んでいた。
マンハッタンにあるビジネス系の専門学校でコンピューターを
学び始めていて、毎日が充実して楽しかった。


学校で知り合ったアメリカ人男性は、皆とても親切だった。


同じクラスの、ブラジル人留学生、コロンビア人留学生、
キューバ人移民の女の子達ととても仲よくなった。
全員20代前半から半ば、独身、彼氏なし。


私は、毎週末彼女達と一緒に踊りに行くようになっていた。


外に出歩くと、とにかくよく男性に声をかけられた。
それこそ、街を歩くと必ず。
(日本人女性は、誰でもそうだと思います。)


まさに、今までの人生であり得ないくらい、最高潮のもてぶり。


これはもしかしたら、新しいボーイフレンドができるかもと、
私は密かに期待した。



私は、顔が濃すぎないアングロサクソン系の白人か、すっきりした
アジア系が好みだったが、白人のアメリカ人にはあまり縁がなかった。


同じクラスの白人アメリカ人男性とも何人かとデートをしたが、
誰とも恋には落ちなかった。彼らも私に対して積極的ではなかった。



私に声をかけてくれたり、積極的にアプローチしてくれるのは、
アジア系男性、NY在住の日本人、中南米出身の男性、
アフリカン・アメリカンの順に多かった。



あの頃、私は白人アメリカ人男性とは合わないのだろうな、
相性が良くないのだろうなと思い込んでいたように思う。


つづく


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