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カテゴリ:学校の事
~前回までのあらすじ~
学校には○泉洋風のオサレイケメンがいる。 見た目とはウラハラにとんでもなくオタクだ。 すごい実力派?と思わせつつ、実際の実力は下から数えた方が早かった・・・ で、その大泉君(仮名)がだな。 何でも形から入るのだよ。 実習室は機械も使うから作業着と安全靴着用なんだけど、 なんか先生と同じような腰バック(便利だね)下げてきて。 そのうち靴下が「寅一」になって。 いや、最初はオサレさん的に虎のマークに惚れたんだと思ってたんだが・・・ 瞬く間にニッカポッカに鉢巻きになった。 私の彼氏とまるで一緒のかっこになってますケド!? どこの現場の人っすか?! 学校なのに。 つか、それ職業違うよ!? で、あんまり上手じゃないんだけど・・・ それでも学内ポスターで受賞したのよ。(私もな) ヒガミっつやヒガミだけど。 普段の実力を知ってる私としては納得いかないわけで。 それ、半分先生に書いて貰ってたよね? しかも、提出日に間に合ってなくて翌日に出したよね? 納得いかねぇ~~~~~ さて。授賞式です。 学内ポスターっつったって、三十足らずのポスター。 投票っつったって、ひとクラス4枚くらいの総合投票(それを知ってる人は少ないけど) 授賞式なんてまるで忘れてた。 ・・・彼が現れるまで。 白に近いベージュのスーツで彼は学校に現われた。 「票を入れてくださった皆さんに失礼のないように正装で来ました。」 ちょっ。おまっ。それっ。 結婚式の司会か?? 最優秀賞を取った人すら普段着だっつーのに。 最優秀賞ならともかく・・・ しかも何度も言うけど、半分先生に書いてもらったようなもんで受賞してアンタ・・・ 恥ずかしくないのか? どん引き。 嫌悪感すら感じる。 そしてどん引きのまま授賞式へ・・・。 とりあえず朝礼で賞状と粗品をありがたくいただくわな。 なんだかんだ言って受賞は嬉しい。 で、彼の番ですよ。 彼は壇上で症状を受け取りながら肩をぷるぷる震わせている。 足も見るからにガクガク震えている。 饒舌で弁舌でお調子者の彼だ。 「ありがとうございますっ」って大きな声をだして泣きまねして 笑顔で戻ってくる。 と思っていた。 思っていた。 何も言わず振り返るとマジで泣いていた。 体をブルブル震わせて顔を真っ赤にして。 ぽろぽろと涙をこぼしていた。 「マジ泣き!?」 とつい隣の知らん人に呟いてしまった。 おでれぇた。 ああ・・・ この人いままで悪ふざけしてはしゃいでるんだと思ったんだけど・・・・ ぜんぶガチだったんですね!? なんか許す。 もういいや。 純粋すぎる君に負けたよ。 悪かったよ疑って。 ま、絵のことで賞を貰えるなんて最後かもしんないからね(←悪魔) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年08月30日 02時55分54秒
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