2005年10月23日の日記より
今、中村天風さんの生き様が書かれた本を読んでるんやけど、天風さんはめちゃくちゃかっこいいですね!
一応知らない方のために簡単に説明しますと、中村天風さんとは、明治から昭和までを生き抜いた方で、「哲人」と呼ばれ、自らが体得した「天風哲学」と「心身統一法」を世のため、人のために晩年まで説き続けた人です。
原敬や東郷平八郎、山本五十六、松下幸之助など、日本を代表するそうそうたる方たちが師と仰いでいたそうです。
まあ天風さんがどれだけ素晴らしいかという話は、ここでは割愛させて頂きまして、俺が面白いと感じたエピソードを紹介します。
天風は若い頃、当時不治の病といわれていた肺結核にかかってしまい、救いを求めてアメリカ、ヨーロッパと、多くの国々を訪ね回ります。
しかし、誰も天風を救えません。
いよいよ絶望の淵に立たされます。
そんな時、偶然出会ったのが、インドの聖者、カリアッパ師でした。
こうして天風はカリアッパ師の元で修行をし、おかげで病も治り、悟りの境地に到達していくわけですが、その中での話です。
カリアッパは、毎朝天風と顔を合わせるたびに、「気分はどうだ?」と訪ねたそうです。
もちろん天風は結核で体は衰弱していますから、「しんどいです。」というような返事をしていました。
そんなある日、いつものように天風が苦しくてかなわないと返事をしたところ、カリアッパは突然声を強くし、こういったそうです。
「私は体のことなど聞いていない。気分はどうだと聞いているのだ。
ところがおまえはいつも、口を開けば体がだるいの、頭が痛いの、胸が苦しいのと、そればっかりだ。
もう少し明るい声は出せないのか。
体は病んでも心まで病ませるな。
そこのところがわからないと、おまえの病気は一生治らんぞ。」
↑『中村天風のすべて』(サンマーク出版)より引用
この言葉をきっかけに、天風は次第に心が変わり、体も回復していったそうです。
このカリアッパさんの言葉、素晴らしくないですか?
今でこそ、ようやく科学的にも心と体の密接な繋がりが認められてきましたが、この頃からわかってる人にはわかってたんですね。
というか、宗教や哲学の世界では、こういうことは昔から語られてきましたよね?
確かに宗教やいわゆる精神世界というジャンルは、怪しげなものも多くあるように思いますが、やっぱり宗教と科学は切っても切り離せないのでしょう。
唯物論にも偏らず、唯心論にも偏らない、バランスの取れた考え方が大事だと思いました。
う~ん、この日記は天風メインなのか、カリアッパメインなのか、わからなくなってしまった…
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