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ぼきっ!
かわいそうに,バラの茎が折られています。 実はこれ,折り曲げ剪定法といって,バラ農家の間では,ごく当たり前の剪定方なんです。 ばらの切花生産には,夏切り栽培と,冬切り栽培があります。 夏切り栽培は,冬に休眠させ,春から秋にかけ,切花生産をする方法。 冬切り栽培は,逆に,夏に休眠させ,秋から春にかけて切花します。つまり,人間で言うと,昼に寝て夜働くようなもので,自然の摂理に反する作り方といえなくもありません。 冬切り栽培の剪定は,夏に行います。 わざと水やりを控えて,木の成長を押さえてから行います。 え~,夏に剪定して大丈夫なの? 昔は,冬と同じように,木を切り込んで剪定していました。 ですが,いくら水を切ったからといえ,夏の暑い時に剪定をするのは,バラにとってかなりショックです。 麻酔がうまく効かないまま手術するようなもんです。 そこで,生まれたのが,ある高さでバラの木を折り込んでしまう折り曲げ剪定法。 これだと,剪定した後も,葉っぱは残り,光合成してくれます。 でも,あんなにぼきっと折ったら,枯れてしまうんじゃ? 確かに,折り曲げられることは,バラにとってもショックです。 折れないように,ペンチでつぶして,ねじる場合もあります。(え?これも乱暴だって?) バラの樹液が行き来するのは,枝の外側,皮の部分です。 ですから,皮の部分がついていれば,折った先のほうと養分のやり取りができます。 折り曲げ剪定のほうが,切り込み剪定より,秋からの芽の吹き方が違うのです。 ほら,曲げた根元から,元気な新芽が出ているでしょう? 7日の日記 (PM 09:43) 現代農業を読んでいると、「牛糞」という項目があり、ふと我が家で昔飼っていた牛を思い出しました。 そんなわけで、明日の「じょうないとしき物語」は牛についてです。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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