カテゴリ:ばら 無農薬
残業続きで日記の更新が遅れてしまいました。 最近,バラ栽培でも注目を集めている米ぬかですが, もともとは現代農業の記事が発端でした。 この雑誌は昔から農業にロマンを与えてくれる雑誌として,僕も20年ほど前から愛読しています。 バラではありませんが,実際に農家さんが使っている事例が載っています。 岐阜県の高山市丹生川町。日本を代表する夏秋トマトの大産地です。 ここでは,病気の予防に米ぬかを使うのが当たり前になっているそうです。 ビニールハウスの通路に,梅雨の時期と秋の長雨の前に米ぬかをまいておくと, 病気の発生がすごく少ないんですって。 農薬は使っていますが,以前よりも散布回数が減り,「特効薬」といわれる高い薬を使わなくてもよくなったそうです。 ポイントは,積極的に潅水することだそうです。 普通,潅水すると,かえって病気が発生しやすいんじゃないかと思うんですが, 発想が逆です。 潅水することで,米ぬかにいろんなカビが発生します。 白いカビはクモノスカビ。 赤いカビは赤パンカビ。 灰色はトルコデルマ菌でしょうか? トルコデルマ菌は,灰色カビ病に寄生して食べてしまうそうです。 とにかく,いろんなカビが,いっせいに,わっと発生するんですね。 空気中にも,菌がにぎやかに飛び交っている状態になり, ひとつの病気を蔓延しにくくしてしまうそうなんです。 これを応用したのが,米ぬかジョーロ作戦(略して米ジョー)といえるでしょうか。 水と一緒に,米ぬかを与える。 そのときに,有用微生物を含む堆肥などを一緒にやる。 微生物を増やす働きのある木酢を混ぜる。 そうして,土壌の中の微生物を爆発的に増殖させる,というわけですね。 ただ,yukikoさんもおっしゃるように,微生物バランスが崩れてしまうと, かえって腐敗菌を蔓延させ,根ぐされを起こしてしまうんですね。 土の中が,水分の多過ぎる堆肥みたいに,ドブくさい状態に。 腐敗菌が増える原因は,土の中に酸素が十分に供給されないことです。 ひとつは,水はけをよくすること, 夏の高温期は根の呼吸が盛んになって土の中の酸素が不足するので, この時期は米ジョーを控えること,なんだと思います。 冬の間の土つくりも,重要なポイントなのかも。 ただ,これはまだマニュアル化された技術ではなく, 有志の方々が試行錯誤を繰り返し,現在進行形の技術なんだと思います。 それから,米ぬかふりふり作戦。 直接葉っぱに米ぬかを振ることで,葉っぱの上に微生物を増やしてしまい, 病原菌の棲みかを先取りしてしまおうおうという方法。 これも,ウドンコ病にはかなり有効との報告があちこちから。 そして,米ぬかシュガー作戦。 5%砂糖水を散布した後,直接米ぬかをふりふりすると,一晩でウドンコが消滅。 ただ,そのままおいておくと葉をいためてしまうので,次の日には水で洗い流さなければなりません。 (ウドンコ菌を食べているバクテリアが本当にいるのか,顕微鏡で確かめてみたいですね。) その後,米ぬかの代わりに,米とぎ水や,酢や,黒砂糖などを混ぜていろいろ試してみましたが, 僕としてはまだ,直接米ぬかをふったときのような劇的な効果は認められていません。 ただ,何回か散布すれば蔓延は防げますし, 直接米ぬかを手にとってこすりつけたりすれば,消えてしまいます。 あまり発生が激しくないときは,この方が手軽かも。 1円オークション,終了しました。 ご参加,ありがとうございます。 米ぬかふりふりで,発送しますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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