カテゴリ:つちづくり
先日、ピアンタさんの日記で、ミミズのミミーちゃんが話題になっていました。
そんなわけで、ミミズについて調べてみました。 ミミズは、「大地の腸」と呼ばれているそうです。 それは土を食べるミミズの腸の中で、微生物の活躍によって、土の栄養価を高めているからなのだそうです。 あるミミズを例にとってみると、周りの土に比べて、ミミズの糞ではチッソが3倍、リンサンが2.5倍、植物に吸収されやすい無機のカルシウム、カリウム、 マグネシウムが1~2倍、また植物の腐食物質である腐食酸が14倍にまで高められていたそうです。 さらに別のミミズ研究では、その体内や糞からは植物の生長促進物 質であるジベレリン、サイトカイニン、オーキシン等がみつけられているそうです。 また、ミミズが土中を掘り進むことによってそこには無数の穴が開けられます。 1立方メートル中に、穴の長さは150~200mにもなり、穴の体積はざっと1~2リットル分もあるそうです。 この穴に水や空気が入り込みます。土が団粒化するわけですね。 雨の浸透量はミミズがいない場合の6倍近くにまで及び、平均して、降雨量の約4%がこの穴を通過するそうです。 これにより土の表面が流れるのを防いでいるんですって。 さらにこの穴では、作物の育成に程よい水分が保たれ、晴天続きや降雨続きによる乾燥や冠水も防ぐ働きもあるとか。 さらに、ミミズの体の表面がぬるぬるしているのは、アンモニアなどの窒素に富んでいるミミズの尿なんですって。 この尿を掘り進む穴の壁面になすりつけてミミズは進んでいくんですが、 そのとき穴には、栄養素としての窒素が豊富に供給されていくわけですね。 ある観察によれば、その窒素量は糞に比べて1.5 倍も多いそうです。 参考文献・ミミズの土壌学 そうか、ミミズはいろいろと土つくりに役に立っているのがよくわかりました。 おまけ。 なんでも研究・ミミズあれこれ ミミズの赤ちゃん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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