387941 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

BLUE ODYSSEY

BLUE ODYSSEY

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Freepage List

小説原案(1)


登場人物紹介


【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介


これまでのお話


登場人物紹介 改訂版


【劇中の名称紹介】


小説目次 第1話~第14話


小説目次 第15話・第16話


番外編


小説目次 第17話


小説目次 第18話


番外編 『桃ニセアリス』


第19話 家出したミルキー


『桃ニセアリス』 前半のあらすじ


『桃ニセアリス』 登場人物等の紹介


CG集 番外編1・2


番外編3 「ミルキーとブランコ」


番外編4 連れ去られたミルキー P1-P7


番外編4 「連れ去られたミルキー」P8-P14


番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


番外編4 「連れ去られたミルキー」P22-P28


番外編4 「連れ去られたミルキー」P29-P35


番外編4 「連れ去られたミルキー」P36-P42


番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.30


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.40


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.42


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.50


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.60


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.70


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.80


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.90


『アリスの大豪邸』第2部 ACT.100


『アリスの大豪邸』第2部 ACT.110


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.115


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Recent Posts

Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

Category

2005.04.29
XML
ジョセフ 「あの”裏”のコースの建築そのものは私達がやりました。
かつてはその中には、私達が”普通”のお人形を配置しました。それは今では”表”と呼ばれるコースにいる人形達とまったく同じ者です。
 でも、”裏”のコースに配置した人形はよく壊れたのです。いえ壊されたのかも知れません。
ハッキリした理由は分かりませんが、よく修理はしました。
 ……それで、ある時期からは地下の全ての人形を引き上げました。それから地下区域はしばらく閉鎖されました。
 でもその後、今地下にいる”あの人形達”がホテル等の運営を始めたのです。
さっきも言いましたように、私達はまったく聞かされていない事でした」

アリス  「”裏”のコースのお人形達は態度や言葉使いがとても酷いんです。
私は耐えられそうにありません。いったい、これはどういう事でしょうか?」

ジョセフ 「分かりませんね。
もともとそのような仕様の人形かも知れませんね。それとも悪い心を吹き込まれて誕生したのでしょうか?私達の作り方から言えば、考えられぬ製造方法です。
人形というのは本来”世界を楽しくする為”に作られているハズです。
管理は直接女王様が命じた者がやっていると聞きますが……。正体は分かりません。」

アリス  「それに、あそこにいたミルキーさんそっくりなお人形はなんでしょうか?……」

ジョセフ 「あそこにミルキーそっくりなお人形がいたのですか?」

アリス  「ええ、でもそのお人形は……、その……斬り付けて来るんです。
その……、果物ナイフで……。私達も斬り付けられました。」

 ジョセフさんは大変驚きました。

ジョセフ 「”斬り付ける”?」

アリス  「ええ、人を襲うと言いましょうか……、とにかくナイフで斬り付けて来るんです」

ジョセフ 「人形が人を襲うなんて……。
いえ、ミルキーは1点物のお人形です。そっくりな者はいないハズですが……」

今度はアリスが驚きました。

ジョセフ 「もしいるとすれば、試作品の部品が盗まれて、それに勝手に命を吹き込まれたとも考えられます。
それについては後で倉庫を見て、部品が現存しているか確かめてみたいと思います。ですが先ほど言いました通り、部品はチェックしているハズですから可能性は薄いです……」

アリス  「じゃ、あの、下にいたミルキーさんそっくりなお人形は、ミルキーさんとは直接関係無いんですね?」

ジョセフ 「そうです。……精巧なコピー品かも知れません。
ミルキーは生まれたばかりのお人形なので、有名な品ではありませんが、本来人形や芸術作品の有名な物には贋作が付き物ですから……。
 お城には多くの人が出入りしています。その中の1人が作って持ち込んだ物かも知れません。」

アリス  「まあ」

ジョセフ 「でも、さっきも言いましたようにミルキーは有名なお人形じゃありません。ミルキーは最近になってやっと完成した人形ですから。ミルキーの複製を作る理由が分かりませんね。
 近頃”お友達を作りたい”と言い出したので、少し前からお城の中を1人で遊びに行かせていました。その時に誰かに……、例えば写真を撮られたりして、そこから複製されたのかも知れませんね。
 んーーーーー、でも、おかしいですね?ミルキーを作るのにはかなり時間がかかっています。例えミルキーをモデルに制作されたものとは言え、そのコピーはいったい”いつ”作られた物なのでしょう?」

ジョセフさんはしばらく考え込んでしまいました。




 やがて再び顔を上げて、「今の所、それだけしか分かりませんね。」と言いました。

アリス  「怖いです。今度地下に落とされたら……」

 ジョセフさんは、またしばらく考え込んでから言いました。

ジョセフ 「そうだ!このミルキーを連れて行ってください。きっとお役に立てると思いますよ。」

アリス  「え?」

ジョセフ 「ミルキーは”お守り”代わりになると思います」

アリス  「”お守り”?」

ジョセフ 「ええ、そう、”お守り”です。ミルキーを連れて行けば、貴方がたは災いから逃れられると思います。」

アリス  「”災い”?地下に落とされるという事でしょうか?」

ジョセフ 「それも含めて、いろいろです。詳しくは言えませんが……。
このお城で”冒険”をするなら、ミルキーはきっとお役に立つでしょう」

アリス  「もうすでに、役に立っています!
でも”冒険”ってどういう事なのでしょうか?確かに”冒険”はしましたが……。
私達は本当は女王様に会いに来ただけです。冒険するつもりはなかったのですが……」

ジョセフ 「”冒険”とはいろんな意味でです。確かに貴方がたは”女王様に会いに来た”だけかも知れませんが……、でもこれからも、この世界ではいろんな冒険が待っています。この世界は冒険に満ち溢れているのですから。」

 ジョセフさんは両手をいっぱいに広げて、この世界の冒険の多さを表現しました。こんなにもたくさんの冒険があるんだよと……。



 でも、アリスは女の子ですし……、キチンと毎日”自分の家”に帰らせてもらえるなら冒険もいいかな?とは思いましたが………、
今は”もうたくさん”です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.12.13 05:13:45
コメント(0) | コメントを書く
[不思議の国のアリスとニセアリス] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X