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カテゴリ:番外編 【オバケ物語】
気が付くと、みいが家から出て来ていました。玄関ドアが開いた音はしませんでした。
壁をすり抜けて来たんでしょうか?まあゴーストですから、それも可能です。 チャーリー「じゃあ、ちょっとボク、ルナを迎えに行ってくるよ。 ここにルナが泊まりに来るんだ。」 みい「あっ……、」 するとみいは恥ずかしそうにしました。その後は何も言いませんでした。 チャーリーはそれで一人で行く事にしました。 ランボルギーニ・ディアブロの……、ホンの少し小さくなった物です。 本物……、ではなくレプリカの2人乗りの車です。 ハデな黄色の車体でした。 日本車のボディーにそのようなディアブロ風のレプリカのボディーを乗せた物です。 それでも雰囲気は出ていますのでチャーリーはごきげんでした。 チャーリー「ひゃっほーーーー!」 ブルルルルルルルルルル! チャーリーは車を運転するのが大好きです。 この車はチャーリーのパパがチャーリーに贈ってくれた物です。 チャーリーが亡くなった時にもらったのです。”本物”は現実世界のチャーリーの自宅に今も置いてあります。 この車はチャーリーが生前おねだりしていたものですが、レプリカですが、けっこう値段のする車でした。それで生前は買ってもらうことはできませんでした。 特別に改造した物で、新車で買うと本物の高級車が買えるぐらいのお値段がしました。 チャーリーの家ではそんな物はとても買えません。 でも……、チャーリーが亡くなってから、パパが無理して買って、チャーリーに贈ってくれたのです。 それは”チャーリーの物”ですので、霊界にコピーされ、めでたくチャーリーの元に送り届けられたのでした。 チャーリーが霊界に来て良かったことと言えば……、この車を道路で運転できることです。 現実世界では子供が車を運転席して道路を走ってはいけないのです。 法律でそうなっていました。 でも、霊界ではそのような法律はなく、子供が運転することも許されているようです。 だって交通事故にあっても死ぬことはもうありませんから……。 他のオバケに迷惑をかけるような運転や乱暴な運転・マナー違反の運転をしない限り、霊界では捕まることはありません。 霊界にもお巡りさんがいます。そして警察があります。 時々走っていると、パトカーに出くわします。 警察官「スピードをもっとゆるめて下さい」 などと言われるだけです。 この車に乗るとチャーリーはごきげんです。 そしてこの車をルナに見せるのは今日が初めてなのです。 ひょっとするとルナが「へ~~~~!かっこいい!」なんて言ってくれるかもしれません。 チャーリーはひそかにそれを期待していました。 いえ、本当はめちゃめちゃ期待していました。 チャーリーはそのことを妄想すると自然と顔がほころびます。 しかし……、不意に何かの気配を感じました。 チャーリー「?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.24 17:33:33
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