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カテゴリ:不思議の国のアリスとニセアリス 小話
モグモグは大変な人気でした。駅弁が買えなかったお客さんたちもモグモグを見て満足しているようでした。それで駅弁を買えなくても誰も怒っていませんでした。モグモグはこういうことでも駅弁販売に貢献していました。
するとそこへ…、 ニセアリス「売り上げは上々じゃないか?」 ニセアリスがどこからともなく現れました。今回はまるでずっとそこにいたかのような出現のしかたでした。いったいいままでどこにいたのでしょうか? ニセアリス「この分だと駅弁販売でガッポガッポもうかるなあ!」 アリス「……………。」 アリスは本当はニセアリスがいままでいなかったことに少し不満がありました。ですがニセアリスはそのことにまったく気付いていないようでした。一方、ニセアリスの方は駅弁が売り切れたことに勝手に満足しているようでした。そしてまた急にいなくなりました。 アリス「……………。」 駅弁を「もうかる」等と話したニセアリスの言葉にアリスは少し落ち込みました。 キーーーーーーーーン! ブボン!ブボン!ブボン!ブボン!ブボン!ブボン! そこへあの音がしました。 アリス「は?」 急にアリスは胸が高鳴るような気持ちになりました。アリスの前に今日もあの黒い車が現れました。 ブボン!ブボン!ブボン!ブボン!ブボン!ブボン! その音で寝ていたミルキーが目を覚まします。 ミルキー「は?パパン?」 ミルキーは今日も朝は起きられず、ジョセフに会えていませんでした。そして疲れて眠っていたのですが、そのミルキーがバチッと目を覚ました。 ミルキー「パパンの車の音!」 ガチャ! 車からまたジョセフ少年が降りて来ました。 アリス「まあ!」 それに今日はウサギさんもその車に乗っていました。 ガチャ! ウサギ「アリスさん、今日もごくろうさまです。」 アリスとジョセフはまた目が合いました。 アリス「あっ、あのう…、今朝はどうもありがとうございました!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.11.29 21:28:18
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