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だいぶ良くなったけど、まだ風邪が辛い(ーー;)。う゛~う゛~う゛~。まだ鼻声。
鼻かみすぎて赤くなってヒリヒリしてるので、ヴィックスヴェポラップを塗りたくってます。 あぁ。独特のいい感じぃ♪すっきりするぅ♪……あ、使用期限が過ぎてるよ、コレ(ーー;)。 今日は用事があると言えばあるし、ないと言えばない日なので、大人しく家で読書して過ごす。 * 本日の読み終わり * 吉田修一『東京湾景』新潮社 吉田修一作品を読むのは『日曜日たち』に続いてこれで2作目。 読み始めてすぐ、そのあまりのド真ん中ストレートの恋愛小説っぷりに驚く!! 「こういう恋愛小説も書ける人だったんだッ!!」って、まだこれで2作目じゃん、私(苦笑)。 携帯電話から始まった恋。。。 それぞれ過去の恋愛の痛みを抱えている亮介と美緒(「涼子」)は出会い系サイトで偶然出逢う。 始まりは身体から始まった関係だった。けれど、深い部分で繋がりたいという感情ときちんと向き合い、 仕切り直しをして、また新たな恋が始まる。。。 今すぐドラマ化されても大丈夫なぐらい、今時の流行をたんまり盛り込んだおしゃれな物語。 二人の出会いは出会い系だし、な~んか恋愛小説のまんまモデルにされてるし(笑)。 二人の職場が品川埠頭とお台場と、東京湾を挟んで相対している場所だというのもおしゃれだけど、 近づかないその距離が、二人の心の距離を表してるかのようで、上手い設定だと唸らされる。む~。 そう。単なる極上の恋愛小説というだけじゃなく、作家吉田修一の小説の上手さが 細部に滲み出ている小説なんである!! なかなか本名(本心)を明かせない美緒。彼女の「涼子」のハンドル(=匿名)が そのまま亮介への「距離」を端的に表しているようだ。上手い! 亮介主導で始まり描写されていた物語が、いつしかそれまで伏せられていた美緒側へとシフトし、 二人の主人公それぞれの心情を丁寧に描写することによって、彼らの姿を くっきりと浮かび上がらせているのだけれど、その結果、いつの間にか二人へと 感情移入させられているんですよね。上手い! そして緩急をつけながら、次第に「二人の恋愛は結局どうなるの?」クライマックスへと なだれ込んでいく手法は見事としか言いようがないのだ。上手い! 第5章のp.238あたり、美緒が“心と心で繋がり合える愛もあるんだ!幻想じゃないんだ!”と 自覚するシーンで、つい不覚にも貰い泣き。恋愛漫画じゃ、よくあるパターンなのにね。迂闊。 でも、私の琴線をもしっかと揺さぶってくれたのは、やっぱり小説の上手さ、なんでしょう。 恋愛小説が苦手な人でも、ついつい惹き込まれ読まされてしまう小説かと思います(私がそう^^;)。 『日曜日たち』も『東京湾景』も、どちらもよい小説ですね~♪ もう少ししたら『パーク・ライフ』を読むつもり。こちらも楽しみ楽しみ♪ 奥田英朗『真夜中のマーチ』集英社 「なんで私、こんな小説読んでるんだろ?趣味じゃないのに。トホホ」で読み始めたものの、 気づいたらどっぷりハマって読んでました。おほほほほ(バシッ)。 伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』をもっとコテコテにしたような “痛快ドタバタクライムコメディ”ってトコでしょうか。 主人公ら三人が同じ年「25歳」で連帯感を深めるけど、25歳にしては皆さん、キャラ濃すぎ^^;。 ひょんなことから出逢った男二人女一人が、10億円を強奪せんとチームを結成。 同じく10億円を狙うライバル、ヤクザや中国マフィアを出し抜いて、果たして 彼らは大金を手にすることができるんでしょうか。。。 テンポよく、スピーディな展開でサクサク読めるのがとても嬉しい。 最後の最後まで、誰が10億を手に入れて大笑いするのか、まったく予想もできないし、 最後の最後まで飽きさせずに、ハラハラドキドキさせられっぱなしなのにも、好印象です♪ 「ヨコケン」「ミタゾウ」「クロチェ」主人公3人が、なかなかにユニークで魅力的なトコも、 物語としての面白さにプラスしちゃう。 人よりずば抜けたところだってあるのに、どこか間が抜けていて、 とことん善人じゃなく、小ズルイところだって持ち合わせているのに、なぜか憎めないキャラ達なのだ。 “タカビーでわがままな(?)クロチェに翻弄される男二人の図”もまた、見どころかも♪ 読了後に、素直に「面白かったぁ♪」言える作品ですね。なぜか爽やかだし。 続編も期待したいところだけど、あるのかな? 明日は図書館へ行く日。返却日に間に合って読み終わって、ホント良かった~(涙)。 明日こそは借りてこないモンね!!自腹本を読むんだい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 14, 2003 11:25:51 PM
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