またまた、姉娘の宿題が、と書くとよく読んでくださる方々はまたかと思われるかもしれない。
確かにまたまた大変な宿題なんだけれど、今回はちょっと違うところに大変さを感じている。
課題はgenetic disorderつまり、遺伝病についてなのだ。
例としてダウン症が授業で紹介されたらしい。「ダウン症ってどんななの?」って姉娘が聞いてきたときには、なんで急にそんなことをって思ったのだけれど、遺伝子の話だったんだ。
遺伝病と書くと遺伝する病気と受け取られるかもしれないけれど、この言葉は遺伝子異常による障害で全般で、例えばダウン症にしてもほとん遺伝するのではなく、染色体の分離がうまくいかないために起こるんだそうなのだ。
課題は遺伝病を1つ取り上げ、症状、発生確率等8項目に渡って調べよとある。生物の宿題としておかしいところは何もないのだけれど、気持ち的に引っかかる。
お世話になっている親の会の方で同じ高校に行っているおじょうさんがダウン症なのだ。自分の障害が授業で話されるってどういう気持ちになるだろう。そのおじょうさんが生物の授業を取るかどうかは分からないし、知的障害のない高校生ならば仮に遺伝的な疾患を持っていても、その年頃には自分の障害を理解しているだろうから、授業で習うことに問題はないのかもしれない。
授業として必要なことなのだから、傷害を持った生徒がいたからといって内容を変えるべきではないとも思う。もし、そういう生徒がいるときには適切な配慮があればいいことなんだろうとは思うのだけれど、遺伝する場合は優勢か劣勢か、伴性(sex-linked)かどうかとか、出生前診断が可能かというような項目まである。
「遺伝病ってダウン症以外だとどんなものがあるの?」と姉娘は聞く。
今の私にとっては生々しすぎる項目で、ちょっと苦しい。
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