テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★☆
rollins1581さんのブログでこのCDを見つけた時は驚いた。それまで馴染んでいたLPのジャケットとあまりにも違う。しかもマイルスの写真が60年代末。これは確かに笑える。
この音源、確かに入手困難だった。白黒のLPを先輩のウチで聴いて以来、必死で探したにも関わらず見つからない。それが、このようなお姿になって再会できるとは夢にも思わなかった。 この音源は、1957年のライブ録音。場所はクラシックの殿堂コンセルトヘボウ。当時のマイルスは「死刑台のエレベーター」の音楽を作成し、そのメンバーでパリのサンジェルマンに出演していた・・・とかライナーには書いてある。サックスはBarney Wilen、ピアノがRene Urtreger、ベースがPierre Michelot、ドラムがKenny Clarke。ふーん、「死刑台のエレベーター」のメンツじゃん。しかも、「死刑台のエレベーター」セッションの4日後なんだー。ナルホド。 それで、音楽が「死刑台のエレベーター」のサントラのように捉えどころのないものかというと、全くそうではない。普通に50年代マイルスなのだ。しかし、良く考えると、当時のマイルスはライブ録音を認めていなかったので、このようなライブものは超レアアイテムなのだ。それだけで十分価値がある。 しかし、内容的にはプレスティッジのマラソンセッションの方が数段上であり、このCDもマニア向けということになるだろう。"But Not For Me"は麦踏みリズムだし・・・。そうは言っても、3曲目の"What's New"でのアンニュイなマイルスの演奏は、他のCDでは絶対に聴けないものだ。この1曲のお陰で、このCDを購入したご利益があったというもんだ。 猫麻呂ポイント:★★★☆(3.5) Miles Davis / Amsterdam Concert (Lonehill Jazz) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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