ジャズの神様の思し召しのままに

昨日に引き続き、暑苦しいテナーサックスシリーズからの１枚で"Hootin' 'N Tootin'"。ジャケット写真からの印象は何とも暑苦しそうなのだが、中身は案外ポップだったりして、ちょっと肩すかしを食らってしまう。

ブルースナンバーが多いのだが、どの曲を聴いても「どこかで聴いたことがあるような･･･」というテーマなのが微笑ましい。いざアドリブに入ると、これがデクスター・ゴードンのようなストレートな演奏だったりする。しかし、オルガンがどことなくポップだし、テナーの音色はソニー・スティット並みの軽さだし･･･。つまりＢＧＭには最適なＣＤだったりするのだ。暑い日にクーラーで冷やした部屋で美味しいホットコーヒーを飲みながら聴いたりすると、案外いけるかもしれない。

ジーン・アモンズやジミー・フォレストのようなヘヴィー級の音楽を期待していると「アレッ？」ということになるだろう。暑いときに暑いものを聴いたふりをするためにあるＣＤだと言うことをお忘れなく･･･。

猫麻呂ポイント：★★★★（4.0）
Fred Jackson / Hootin' 'N Tootin' (BlueNote)