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ジャズの神様の思し召しのままに

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2005年07月31日
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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★☆
アート・ファーマーの1976年の作品。まだフリューゲルホーンを吹いている時代だ。コンテンポラリー・レーベルでの作品ということで、コンテンポラリー所属のバリー・ハリスレイ・ブラウンといった手堅いメンツが録音に参加しているのが面白い。しかし、最大のサプライズはアート・ペッパーの参加である。

この作品でのファーマーは調子が良くないように聞こえる。フレーズにキレがなく、音色もどこか不安定だ。一方で絶好調なのがペッパー。復帰後のペッパーにはいろんな意見があるが、私は50年代のペッパーとは別物として見ている。どちらも好きだが、晩年の気迫はタダモノではない。そんなペッパーがこの作品でも楽しめる。

1曲目"Downwind"はマイナーブルースを16小節に変形した曲。ファーマーのソロは今ひとつ。一方でペッパーの鋭く切り込んでくるソロが素晴らしい。2曲目は"My Funny Valentine"。ファーマーとバリー・ハリスとのデュオとなる。淡々とした演奏で、感動は今ひとつ。ファーマーのアプローチは良いのだが、たまに出てくる破裂音が耳障り。3曲目"Namely You"はファーマーの美味しさが十分に引き出されている。こんな感じに知的で軽快に吹ける人は少ない。この曲でもペッパー入魂のソロが堪能できる。4曲目"What Am I Here For?"はマッタリと演奏だが、ファーマーはこのようなマッタリ感は大得意であり、新鮮な感覚で曲を料理している。ペッパーのバックでは何故かリズム隊が倍テンしてペッパーを煽っているが、ペッパーは今ひとつノリ切れなかったようである。5曲目は"I Can't Get Started"。この曲でのファーマーは素晴らしいの一言に尽きる。最後はファーマー十八番の"Will You Still Be Mine?"かなりのアップテンポなので慣れないと大変なのだろうか、ペッパーが空中分解寸前となっている。

猫麻呂ポイント:★★★☆
Art Farmer / On The Road (Contemporary)
On The Road





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最終更新日  2005年07月31日 23時12分27秒
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