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ジャズの神様の思し召しのままに

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2005年09月26日
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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★☆
このCDで初めて気がついた。ベニー・ゴルソンとリー・モーガンはフィラデルフィアつながりだったのだ。ついでにレイ・ブライアントがフィラデルフィア出身だということも知らなかった。まぁ、どうでもよい話しではあるのだが・・・。

このCD、United Artistsレーベルのフィラデルフィア・セッションに、パリ録音のSwingレーベルのセッションをくっつけている。パリセッションでは3人がヨーロッパ人なのに"And The Philadelphians"とは看板に偽りがあるではないか、クヌヤロー!とも言えるのだが、パリセッションはあくまでもボーナストラック程度に考えて良い内容。聴くべきは1曲目から6曲目までのフィラデルフィアンズ・セッションである。何だか損した気分であるが、これも社会勉強ってところですかね。(そんな筈はない・・・。)

フィラデルフィアンズ・セッションの全体的な特徴としては、
 1)リー・モーガンは端正なフレージング
 2)フィリー・ジョーは大人しく自己主張をしている
 3)レイ・ブライアントがトラディショナルな雰囲気
 4)ゴルソンは相変わらず暑苦しい
といったところ。

1曲目"You're Not The Kind"は今ひとつ印象の薄い曲。モーガンが薄味なのは録音のせいなのだろうか?
2曲目"Blues On My Mind"は普通のミディアムブルース。ブライアントのソロから先発するが、スイング派のようなトラディショナルな味わいだ。モーガンのソロが意外と教科書のように端正で、使えるフレーズ満載だ。3曲目"Stablemates"はモーガンのミュート・プレイが流暢なフレーズとブライアントの独特な弾き方が楽しめる。4曲目"Thursday's Theme"はゴルソンの書いた暗い曲。ゴルソンのクネクネと囁くようなフレーズがいい感じにハマっている。5曲目はジョン・ルイスの"Afternoon in Paris"。みんなで猫をかぶったような演奏のように聴こえるが、これが案外いい感じ。このCDのベスト・トラックではないかと思う。6曲目はブライアントの曲で"Calgary"。曲の長さが3分半程度おと短いので爆発度は今ひとつだが、これが10分以上続けば大爆発だったのだろう。モーガンが臨界点に向けて突っ走りそうな雰囲気の中で中途半端に終わっているのが残念。

猫麻呂ポイント:★★★☆(3.5)
Benny Golson / And The Philadelphians (UnitedArtists→BlueNote)
And The Philadelphians





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最終更新日  2005年09月27日 00時01分26秒
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