テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★★
前日のハーリングvsアレキサンダーのバトルを聴いてハーリングをすっかり見直してしまった。そこで聴きたくなったのがこのCD。
実は、このCDはターンテーブル上に乗る機会は多かったのだが、いつも睡眠導入剤のような使われ方をしていたのである。最初の2曲でジェレミー・ペルト入りのクインテット演奏を堪能した後、3曲目と4曲目のカルテット演奏で眠りに落ちる・・・というものである。言い訳をさせてもらうと、ハーリングの演奏があまりにも自然でスムーズなので、ついつい気持ちよく眠りに就けるのである。 この作品、結構いいバンドだと思う。恐らく生で聴いたら大感激するだろう。ドラムはキビキビしているし、ピアノの適度な湿り具合が泣かせる。そして、フロントの2人がバカウマ。ハーリングがこんなに上手い人だなんて、いつも聞き流していて申し訳なかった。ペルトは猫麻呂いち押しの凄腕トランペッターで、今更説明は不要だろう。 ただし、このCDは選曲がいかにもスタジオに篭もって作り込んだような感じの曲のように思える。4曲目の"The Rain"はベースのリッチー・グッズの曲だが、歌詞があって誰かが歌っている曲をカバーしたような雰囲気の曲。"Piece Patr 2"はどことなくヨーロッパ風な感じの曲。1曲目の"Yoko's Delight"だって、テレビ番組がBGMに使いそうな感じの曲。どう考えてもストリート・ミュージシャンがガチンコで演奏する曲ではない。本来は7曲目の"Love For Sale"のような曲をガチンコ・セッションで(私は)聴きたいのだ。もちろん、このCDの曲は好きだし、こういう感じの作品もたまにはやったらいいと思う。でも、聴きたいのはガチンコなのだ。汗と火花が飛び散るような熱いセッションが聴きたいのだ。ホント頼んますよ、ハーリングさん! 猫麻呂ポイント:★★★★(4.0) Vincent Herring / All Too Real (HighNote) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月03日 23時54分07秒
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