テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:★★★☆
今日のCDはかなり怪しげな廉価盤だ。ライナーには一部の参加ミュージシャンの名前しか書いていない。ライナーによれば、1980年1月にフランスのカンヌで"MIDEM"というレコード業界主催のイベントがあり、フロリダから急遽カンヌに飛んでライブを行なったらしい。
当時のゲッツ・レギュラー・バンドのメンバーなのかどうか勉強不足で分らないのだが、このライブのサイドメンがどうやらフュージョンをやっているメンバーらしいのだ。(フュージョンについてはホントに何も知らないので、違っていたらゴメンナサイです。)これが、ゲッツ・ファンには最高のお宝なのである。ゲッツは60年代の終わりからチック・コリアをメンバーに加えることにより、新しいトレンドを掴んでいたのだろう。以前に紹介した1972年のライブ盤"Portrait"では、既にリターン・トゥ・フォーエヴァーの世界に近づいていた。それが、1980年の本作品では、ゲッツも立派なフュージョンになっている。「節操がない」と言うと身も蓋もないが、節操のなさがゲッツの魅力なのだから仕方ない。何をやっても卒なくこなす、それが天才スタン・ゲッツなのだ。 このセッションは様々な廉価盤レーベルから発売されており、8曲収録されているのが一般的らしい。残念ながら私の持っているCDにはたった5曲しか収録されていないのだが、"Heart Place"、"Kali-Au"、"Chappaqua"がフュージョンっぽい曲で面白い。ショーターの"Lady Day"が私のCDには入っていないのだが、この曲についても興味津々なのである。"Billie's Bounce"というバップナンバーも演奏されているが、こういう曲は逆に全く面白くないところが、ゲッツの変わり身の早さなのかもしれない。普段は「バップ命」の猫麻呂ですら「フュージョン曲の方が面白い」と思うのである。 猫麻呂ポイント:★★★★(4.0) Stan Getz / Live (Who's Who in Jazz) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月15日 18時45分38秒
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