テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:ただの日記
BNでのRVGリマスタリングCDは、概して素晴らしい音に仕上がっていた。いろいろ言う人はいるものの、ジャズらしい音がするので猫麻呂は大好きだ。
BNでの復刻が一段落したのか(猫麻呂はまだ足りないと思うけど)、次はプレスティジ系音源のRVGが登場した。OJCを出していたファンタジー社がコンコードに買収されたのがきっかけだったのか、ファンタジーが所有していたプレスティッジ音源がRVGによりリマスタリングされているのだ。 (詳しくはこちら) さっそく、ドーハムの"Quiet Kenny"を購入してみた。我が家にはフィル・デ・ランシーのリマスターしたOJC盤があるので(ついでに言うとOJCのLPもある)聴き比べを行なってみた。 OJC盤は概して高域に華があり、全体的に空間的広がりを感じさせる音作りが多い。だからリバーサイドやコンテンポラリー盤だと、デ・ランシーのマスタリングが妙にはまったりする。プレスティッジはその点「モコモコ」した音質が多いのでOJC盤は微妙なところだが、聞きやすいという点では同じだ。 それで、今回のRVG盤だが、最初の音からOJC盤とは全く違う。ます大きな違いは音量。BNと同様にRVGはレベルを上げている。次に、ベースの音がとんでもなく太い。この点もBN盤と同じである。シンバルの音もハッキリしており、シンバルのどの辺りを叩いているかが見えるような録音となっている。しかし、トランペットとピアノについてはかなり冷たい音作りとなっているのが特徴。極論すれば、ベースとシンバルとバスドラに重点を置いた「寺島靖国仕様」とも言うべき音作りなのだ。 個人的にはOJC盤よりもRVG盤の方がガツンと来るので好きだが、やや聴き疲れしそうな音でもある。のんびり聴くには日本ビクターのK2が好きな猫麻呂としては痛し痒しなところがあるが、ジャズ喫茶のような音のするRVGはなかなか楽しいと思う。サキコロもRVGで欲しくなってきたなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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