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カテゴリ:イエスファミリー
このアルバムは問題作と言われてます。
というか、一般的には失敗作のレッテルを貼られてるケースが多く、ファンの間でも賛否両論わかれてます。 個人的に言うと今ではイエスのアルバムで最も好きな作品と自信を持って言えます。 しかしそういえるまで10年以上かかったというのも事実です。 リアルタイムでこのアルバムを聴いた方はおそらくアルバムを買って、まったく聴いたことのない音楽をいきなり80分聴くことになったのでしょう。 もし、そうなら拒絶反応が出るのもやむを得ないかもしれません。 なにしろLP2枚組で4曲なのですから。 僕の場合「イエスイヤーズ」で一足先に最後の曲「儀式」のみ聴いていて結構気に入ってました。 この曲は比較的わかりやすい構成を持った曲である意味名作「危機」に似てる部分もあるので4曲の中では1番親しみやすく且つ完成度も高いといえます。 これを知ってた分、まだ入りやすかったのかもしれません。 しかし最初の2曲「神の啓示」「追憶」がくせものでした。 全体的なテンポやメロディラインが似通ってるので、最初は曲が変わったことすら気づかず「追憶」に入ったら最後まで聴けずに寝てしまうこともしばしば(笑)。 96年に出たライブアルバム「キーズ・トゥ・アセンション」で「神の啓示」が取り上げられました。 このせいでしばらくこの曲をよく聴くようになったのが”シングルカット効果”となり(笑)、この曲のディテールを理解できるようになりました。 これがアルバム全体の魅力を再発見するのに大きな役割を果たしました。 また「YESSHOWS」に「儀式」のライブヴァージョンが入っておりスタジオテイクよりエネルギッシュな演奏にふれたことも良かったですね。 3曲目「古代文明」はインスト主体でこれだけ色合いが他の曲と違うのですが、何度も聴いてるうちにやみつきになってきました。 終盤はスティーヴ・ハウがアコギで素晴らしい演奏を聴かせ、ジョンの優しい歌声が乗っかってくるのがとても感動的です。 「儀式」は最近のライブDVDにも2度とりあげられていますが、いずれも素晴らしい演奏です。 中盤のクリスのベースが曲全体をひっぱっていくパートが進化しています。アランのドラムソロパートも長くなっていてよりシャープな演奏を堪能できます。 リマスターで音も良くなり、聴く度に新しい発見があるので未だに飽きません。 いつのまにか僕の中では最も好きなアルバムになっていったわけですが、一般的にはわかりにくいでしょうね。 何度も聴きたいと思うようになる前にイヤになる可能性の方が高いですから。 【再来週発売】【Rock/Pops:イ】イエスYes / 海洋地形学の物語(EXPANDED & REMASTERED)(... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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