自閉症ーＡＢＡによる療育日記

病院での療育

　息子は、２歳４ヶ月のときから市内では自閉症など発達障害児への療育でそこそこ評判のよい専門病院で月に１～２回４５分程度、専門スタッフの方（Ａさん）による言語療育を受けている。　療育の申し込みをしたときに、受付の人に「通常は３歳以降の子に対して療育をしている」といったようなことを言われ断られそうになったが、どうしてもとお願いをして療育を受けさせてもらうことになった。　療育内容については、Ａさんがいっしょに知育玩具で遊んでくれたり、絵カードや本などを使って言葉がけをしてくれたり、簡単なごっこ遊びをしてくれたりといった感じである。　息子は、最初のうちは、好き勝手に部屋の中を動いたり、部屋から脱走しようとしていたものの、数か月くらいするとＡさんになついたためか、療育を素直にがんばるようになった。　Ａさんからも最初は「集中力がぜんぜん持続しない」など厳しい内容の報告を受けていたが、最近では、「二語文出てきましたね」、「ずっと椅子に座ったままがんばっていましたよ。」、「発達障害の子は物を２つ見せると興味を持った方を触りにいってしまうけど、〇〇君は名前を言った方をきちんと指差ししてびっくりしました。」など褒めてくれることが多くなった。　褒めてくれたことのほとんどはＡＢＡによる療育によって身に付けたものなのだが。　ＡＢＡの療育関係者で病院や療育施設による療育はあまり効果がないと言われる方は少なくないようだが、息子の場合は、Ａさんと過ごす時間は、これから他者とコミュケーションをとる能力を身に付けていく上で貴重な経験になると思うので、しばらくはこの療育を受けさせていきたいと思っている。