|
テーマ:心の病(7312)
カテゴリ:福祉事業所
第6章 服薬解決の糸口となるヒント
抗精神病薬が必要なレベルの人が、事実上服薬していないという大きな問題があることがわかりました。そして、その解決の糸口になりそうなヒントを、就労移行支援事業所の情報通である空蝉さんから示唆していただきました。
空蝉さんが発言した内容を要約すると、以前いたY事業所では、妄想癖が出ている利用者がおり、他人の悪口を陰でいう癖があり、それが事実とは全く違っていたということです。そして、事業所内で他の利用者とお互いに大声で非難合戦が始まったこともあったそうです。
また、普段の言動でも妄想と思われる発言があったり、支離滅裂なことを言い出すことがあったりということでスタッフに報告をしたとのことです。さらに、他の利用者十数人からも彼からの被害状況について、いろいろと苦情の相談が聞こえてきたようです。中には、いっしょに帰ったら、5時間も話し込まれて実質的な拘束を受けてしまったという被害報告もあったそうです。
Y事業所のスタッフは、きちんとこの事実を受け止めてくれて、施設長が役所に出向いて相談したり、主治医のところに同伴診療をしたり、さらには、通所時には自分の目の前で服薬をさせて確認するということをしてくれたそうです。2カ月後には、その妄想癖のある男性は猫のようにおとなしくなったそうです。ある時、その男性は服薬をしっかりとしていなかったと反省の発言をして、皆の前で謝罪したということです。この体験より、A事業所のこの問題解決には、まず、須関久氏の服薬ありきで考えないとダメとの空蝉さんのアドバイスでした。
最大の懸案事項は、A事業所のスタッフが須関久氏にそこまでやってくれるかどうかです。ふだんから重い腰で外出をしたがらないスタッフたちなので、あまり期待はできません。スタッフたちが、それは自分たちの役割ではないという発言をしている光景が目に浮かんできました。とてもではありませんが、スタッフが須関久氏と同伴診療して、事業所での困った症状を説明して服薬に繋げるような行動を取ってもらうのは夢のまた夢なのかもしれません。 ※このブログは精神疾患を負っている本人を中傷する意図はありません。精神疾患のイメージを悪くしている困った人たちの存在を隠蔽するのではなく、世間の方々に広く知っていただくために描いています。その困った人を、一事業所だけでの解決が困難と思われるので、社会全体として解決、もしくは救済する方法をこれから模索していくことが大切だと思っています。なお、就労移行支援事業所に通所している、精神疾患者のほとんどの利用者は、就労訓練を通じて社会復帰を目指し、真面目に訓練を受けていることを追記しておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年09月21日 05時00分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[福祉事業所] カテゴリの最新記事
|