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テーマ:ワインとチーズ(269)
十勝は、いつでも私にとって日本チーズ界の憧れのような場所で
いくつかの十勝ブランドの中で、名前だけは知っていたけれど・・・の生産者の一つ、 半田ファームのチーズを今回初めて食べてみました。 ●オーチャード ●トムハンダ 感想は、はっきり言って、ブラインドで食べたら、 ホンマもんのトム・ド・サヴォア(それも上等な!)か、もしかして 遠いアルプスから届くトムよりも美味しいかも?! と思ってしまいました。 ミルクの濃さ、香ばしさがあり、チーズを食べているな~っていう、 お口の中での存在感はばっりちです。 いい意味で日本のチーズぽくないというか・・・ おそらく、同じ日本国内なので長期間の輸送リスクがなく コンディションが良い状態で食べられる事と、この造り手のサイトを見てわかるように 牛たちが食べる牧草、それをはぐくむ自然への思いが表れているのだと思います。 オーチャードというチーズの名前も、牧草からつけたそうです。 トム・ド・なんとか(←ここには地名が入ります)というチーズは ヨーロッパの山のチーズの名称で、 日本でもチーズ屋さんに行けばわりと手頃な値段で買えますし 食べやすいチーズではあるのだけれど、 手作り感のある素朴なチーズでして、みためもグレーがかった外皮で地味な印象です。 けれど、ハードタイプって、ミルクの味わいがはっきり出るというか、 つきつめていくと、すごく面白いですし、食べがいのある(笑)チーズです。 ボーフォールのエテも良い例かもしれません (夏草を食べた牛の乳を使うので、「エテ=夏」とわざわざ付けて珍重します)。 パンも、粉の種類でうまみが違うように。 ワインも、気候と風土と造り手の哲学を反映しているように。 なんだか、いつも山のチーズに惹かれてしまう私は、 (個人的には、特にオーベルニュのチーズが大好き!) いつかトムタイプの「目利き」になりたいな~とも思ったりして。 どこの山のどんな草を、どういう牛が食べいて・・・という映像がちゃんと分かるチーズを食べていたいものです。 つけたし。 先週、イタリアのモッツアァレッラチーズに関する、ショッキングなニュースが入ってきましたが フェルミエさんのメルマガで、一定の見解を得ましたので、安心しました。 つまり、モッツアレッラチーズは、カンパーニャ産だけではなく、 いまやイタリア全土で造られているチーズで、その全てが、悪いという訳ではないこと、 日本に入って来ているモッツアレラに関しては心配ないとのこと。 けれど現実的には、私達が環境を破壊しているのであって、 原因は、けっして牛や牧草のせいではないこと。 これだけは、常に心にとめておきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.29 00:44:57
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