健在…老境にて著わすのは
昨日の日経夕刊に「ローレン・ブロックさん 主人公が恋しく再び筆をとる」のコラムをみかける74歳にしてマット・スカダーシリーズ17作目『償いの報酬』が日本で刊行されたそうといっても9月の出版だからこのコラムは穴埋めか(と思う 笑)ま、それはともかくローレン・ブロックさんは 第16作『すべては死にゆく』以来6年ぶりでこの作で終わりにするつもりだったのを主人公マット・スカダーの目を通してふたたび世界をみたくなった恋しくなったからという…ああ、「みずみずしい気持」ちが伝わるではないか読んでいないので傑作が書かれたのかどうかはわからないが、その作家の気持ちがよくわかるし、エールを送りたいブロックさんだけでなく、とてもとても興味がわくことであるそのような気持ちは、自身が老境になってみないとわからないだろう「こと」作家の賞味期限ということはある晩年の作品がいいという作家もたくさんあるがそれは比較的若くして亡くなった作家の作品である(昔はこんなに皆が長生きではなかった)だから必ずしも傑作ではない「ああ、筆が落ちたなー」と思うこともあろうそれでもいいではないか!積んである『八百万の死にざま』(スカダーシリーズ第1作目)を読もうかなわが過去の感想は下記『死者との誓い』『泥棒は図書室で推理する』