2007/02/01(木)19:35
その他の1月読了本、ノート
『草笛の音次郎』山本一力(文春文庫)
任侠もの。音次郎という好青年がよい親分や先人に恵まれ、成長していく様子。みんないいひとばかり。1人だけ悪者。賭場の様子や作法が勉強になった。(これから時代小説で賭場が出てきても恐くない?!)そつのない構成で面白いことは面白いが、私が時代小説に厭きたのか感動薄し。
『タイム・リープ』高畑京一郎(主婦の友社)
パズル的に面白かったし、感動場面もあり、一気に読ませる。「ああ、青春っていいなー」と思わず高校時代を思い出してしまったのである。タイムトラベルものの新手。さすが電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作品。
『神のふたつの貌』貫井徳郎(文春文庫)
「慟哭」で貫井ぶしを知ったのに、性懲りもなくまさかのまさか。ミステリとトリックを満喫した。余禄といえば、キリスト教の宗派カトリックとプロテスタントの違いがよく解ったよ。だだし宗教とはますます解らなくなったけど。
重厚な古典名作といわれているものではなく、現代の小説をさらっと読んでみて思うことは、やや時間の無駄のような気もしてくるが、(残り読書時間を考えると)なら読まなければいいのにと思うけど、話題になっているものが気になるのも仕方が無いか、という心境。