やっぱり読書 おいのこぶみ

2016/01/20(水)08:53

小説で知る歴史

読書メモ(479)

井上靖『風林火山』をもうじき読み終わる舞台はちょうど大河ドラマ「真田丸」の時代の一歩手前 武田信玄に仕えた軍師、山本勘助の働きを軸にして 武田勝頼の誕生、武田家、命運尽きるを予感させる小説猛々しく荒々しい戦国絵巻というには 井上靖の真骨頂 芒が原に飄々とすさぶ風の印象が濃く むなしさがにじみ出るストーリー展開しかし、こうしていろいろの歴史的人物・事項など小説にしたものを 読み継いでいくと、いままで頭に入ってこなかった歴史が 俯瞰図をのぞくごとくわかるようになるからおもしろいそれにしても日本の年号はこうくるくる変わるのだろう この小説でも、天文22年、弘治3年、永禄元年と変わっていく たとえ西暦に直したとしても、印象が濃くはならない仕方がない 日本の歴史を俯瞰するには複雑な思考がいるのだ  

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