やっぱり読書 おいのこぶみ

2019/04/22(月)08:48

『夫の彼女』垣谷美雨

読書メモ(479)

魔法使いによって「妻」と「夫の彼女」の体だけが入れ替わるが、心や考えや気質は元のまま、というファンタジー。例のごとくそれぞれ人物たちの描かれかたが実生活に即しているので、「うん、うん」とうなづいてしまい、なるほどなあという趣向。 夫と妻、親子、社会組織、地域組織、人と人とのつながりの誤解やら意気込みやらを掘り下げればきりがないのだけど。 つまり、相手の立場に立てば理解できるし、やりようもあるのに、なんでこうこんぐらかるのか、うまく回らないのか。アメリカ映画のように終わり好しになるのはわかっているが、つい、辛辣な狂言回しのようなリアルさにはまって、一気読みしてしまった。

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