2010/04/15(木)23:55
水仙月の四日
梅は満開。水仙が咲きはじめ、下草の生えそろったさくらんぼ畑にはおおいぬのふぐりの青い花。
ジョギングの愉しい季節になりました。
6月、くま母さんと一緒にはじめてのマラソン大会に出ることになったので、仕事の合間にしっかり走りこまなくちゃ。
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朝、出勤してモップがけをしていたら、先輩がそっと近づいてきて、「うふふ…新聞見たよ」と言う。
新聞?
一瞬考えて、頭の中で回路がつながる。
入賞したことが、地方版のすみっこに、小さく掲載されたらしい。
わたしも知らなかった。
小さなベタ記事を、先輩が大きく引き伸ばして、ホワイトボードに貼り付け、色つきマーカーで「おめでとう!」なんて書いてくれる。
「恥ずかしいです…」と冷や汗をかいていたら、会話を聞きつけた同僚が集まってきて、口ぐちにお祝いを言ってくれる。
館長は、「来月の図書館だよりに載せましょう!」とまで言っていた。
「そんな大げさなことじゃないんです、ほんとうに」と説明して回りながら、なんだかとてもうれしかったのです。
新聞に載ったことよりも、みんなが自分のことみたいに笑顔で喜んでくれた、そのことが。
いい年をしてひとみしりのわたし、気を抜くとすぐひとりぼっちを気取りたがるけれど、周りの人はいつだって、自分が思っているよりもやさしく、あたたかい目でわたしを見てくれている。