〈YouTube〉カラマーゾフの兄弟 中田敦彦 ◎
カラマーゾフの兄弟が良くわからなかったので、
中田敦彦YouTube大学にアップされているカラマーゾフの兄弟の口述版を見た。
わからなかった人間関係の詳細がわかり、話の内容もだんだんわかってきた。
例えば、カテリーナとドミートリーが婚約しているが、そのいきさつははじめてわかった。
カテリーナの父親が役人で過去に横領をし、金を返すために部下のドミートリーに金を借りていた。
そしてカテリーナの父親はその見返りにカテリーナをドミートリーに差し出して婚約した。
ドミートリーは、グルーシェンカの気を引くために昔飲み会を開いてドンチャン騒ぎしたことがあり、そのときに、カテリーナから三千ルーブル借りていた。
ドミートリーはその金を返してカテリーナと縁を切りたい。
ということなのであった。
大審問官の場面。
キリストは、人間に自由を与えた。
しかし、人間は自由を与えられ過ぎると堕落してしまう。
そこで大審問官という、クリスチャンでありながら人々に罰を与える存在がかつていた。
今のキリストの教えは権力の都合の良いように書き換えられてるのではないかとイワンはのたうちまわる。
また、当時地主であったカラマーゾフ家はプチ貴族のような身分であり、周りから妬まれたり嫌がらせをさせられた。
当時19世紀のロシアでは、地主の乗る馬車を爆破されたりということも実際にあったそうだ。
1時間超の動画2本だったのだが、それにしても中田敦彦さんのまとめ力、説明力というのはすごいなと感心する。
本当のこの作品の面白さは小説を読み込まないと、わからないとも思った。
またいつか小説にチャレンジしたいと思う。
人間の苦悩やキリスト教の信仰、ロシアの歴史的背景など、いろんな要素があるため、この本を読み込むことで人間的に深くなるという気がする。
動画の題材に使用したのは漫画版らしいので、下に載せておきます。
カラマーゾフの兄弟 講談社まんが学術文庫 / Fyodor Mikhailovich Dostoevskii ドストエフスキー 【文庫】