385931 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

BooksTonton

BooksTonton

Category

Freepage List

Archives

2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10

Comments

 Books Tonton@ Re:懐かしい(02/19) みるくうさぎさん コメントどうもあり…
 みるくうさぎ@ 懐かしい 録画しておいた「迷子」を見て、とても良…
2009.09.16
XML
カテゴリ:音楽
1978年に「ミュージック・フォー・エアポーツ」
でブライアン・イーノがアンビエント・ミュージックを提唱してから30年がたった。

いわゆる「環境音楽」なのだが、本書ではヒーリング・ミュージックやニュー・エイジは相手にしていない。
イーノ本人が、グラムロックからアンビエントを経て、U2やトーキングヘッズなど多彩なミュージシャンをプロデュースした流れとも重なるのだが、「時代性を有したポップ・ミュージック」というくくりが大まかに設定されているようだ。

編集・監修は三田格(赤塚不二夫の本の編集は、この企画で赤塚りえ子さんと仕事したから実現したのか?)。
「スタジオボイス」で特集した内容に、加筆して再構成している。
年代別ディスクレビューを本文として、ジ・オーブのアレックス・パタースンらアーティストや関係者のインタビュー、コラムをさしはさんで飽きさせない。

60sサイケデリック・ミュージックがアンビエント・ミュージックとノイズに分岐し、アンビエントはさらにチル・アウトを経てラウンジとモダン・ドローンに分岐した・・・という指摘はなかなか言えている(分かる人には分かるけど、分からない人にはさっぱりな文章だね)。

個人的には、80s~90sに浸った音楽(コクトー・トゥインズとかマイブラッディ・ヴァレンタインとかキャブスとか)が、このアンビエントの文脈で語られていたりして楽しめる。

ただしサイケデリックもチル・アウトも、ドラッグを前提としているから、麻薬規制の厳格な日本では、同じ音楽体験とはいえないかもしれない。

マイ・キャット・イズ・アン・エイリアンのインタビュータイトルが印象に残る。

「音は音でしか言い表せないことを言葉にする」

誰もが気になっていて、誰も手をつけなかったアンビエント・ミュージック。
ディスクの選択はかなり偏っているものの、名著だと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.11.21 02:39:16
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.