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カテゴリ:本・作家
もう昔ほどは、ブロックの新作に出会う機会はないものと思っていた。
探偵マット・スカダー、泥棒バーニイ・ローデンバー、そして殺し屋ケリー。 ブロックが創り出した魅力的な登場人物。 彼らが動き出してストーリーが始まる。 忘れていた頃、ケリーの新作が書店に並んでいるのを見つけた。 紙の本を手にとることが減り、電子画面を見つめることが増えていたが、 久しぶりに、紙のページを読み進める快楽というものを味わった。 殺し屋であるケリーが、自分が関与していない殺人事件の犯人にでっちあげられるところ からストーリーが始まる。 殺し屋が逃亡者となる。 そして逃亡から隠遁生活へ、第二の人生が始まったかに思えた時・・・。 ストーリーの展開は緩慢だが、次のページが読みたくてたまらない。 いつものように、田口俊樹氏の翻訳による文章表現が秀逸。 さらっと読めて、じわっと余韻が残る。 秋の夜長におすすめの一冊です。
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Last updated
2011.11.09 10:48:10
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