てるてるぼうず
きみがべそをかいた 誕生日のその夜にきみがべそをかいた いつものように絵本を読もうとした時にきみがべそをかいた ディズニーランドから帰ったその夜にきみの4才の誕生日に出掛けた二度目のディズニーランド「あしたてんきになあれ」それを枕元に眠ったホテルきみがべそをかいた あのてるてるぼうすがないと…すでに分解され顔だけが残った白いハンカチ二枚、詰めたティッシュは捨てられたきみがべそをかいた母は慌ててティッシュ丸めて輪ゴムでとめたきみが巣立つ時そっと衣装箱に入れた手紙、きみは読んだだろうか気づかずどこかへか紛れ込んだのだろうかあの日の優しいきみに思いをよせ涙のあとが染みた手紙を、きみは読んだだろうか