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カテゴリ:そぞろ神のウタ/旅
講談社現代新書の『出雲神話』(松前健・著)を読みました。
なぜならいま私にとって出雲が熱いから。熱すぎるから(笑)。あちち。 女神サミットで出雲に行ったはいいものの、 びっくりするくらい日本史を知らないのです、わたくし。 近代史でさえそうだから、古事記や神話は尚のこと。 でも、出雲での数々の出会いをうけて、もはや無関心ではいられないキモチです。 体験してすばらしかったら興味がわく、愛情が芽生える、智慧が宿る、 体験がすばらしくなかったら、またいつか出会うのを待つ。 そういうふうにしか、私は成長していけないようです。 いつもハハには「旅行する前に少しは調べていけ~!」と忠告されるのですが 「・・・いやー、この地が呼んでいる気がするから・・・」みたいな いいかげんさを私は楽しんでいるんやなぁ、きっと。 そうしていつも、 調べていかなかったことを後悔するのではなく(だから繰り返しちゃうのだ) 自分がそこで出会うことのできたものから、人から、直接の体験から 学び取りたいことをえらんで歩く。そのよろこび。つたなさ。 もちろんたくさん調べていけば、まったく違った道をあるくのでしょう。 わかっちゃいてもやめられない♪ 『出雲神話』は主に、古事記/日本書紀/出雲国風土記をベースに 国引き、八岐大蛇、国譲りなどの神話の虚像と実像を検証していく、というスタイル。 私の今回の出雲の旅は、 稲佐の浜、出雲大社、神名火山、斐川、古志町、日御埼にまたがりました。 それぞれの名前が出てくるたびに「うぉー出てる出てる」 テレビ出演した友人を見つけだすようなノリで読んでおりました。 スサノオとアマテラス、オオナムチ・スクナヒコナの大冒険にくわえて、土着の自然崇拝や朝廷の政治権力、地方豪族の思惑などなど、たくさんの要素がいりみだれまくりで、とんでもなくわくわくしてしまった!ハリーポッター顔負けです。って子ども達が賛成してくれるかは不明ですが。 さてさて女神サミットのことをすこしずつ思い出しています。 5月2日、高速バスで五時間半かけて大阪からJR出雲市駅に到着。 出雲大社にお参りにいくことに。 まず大社神楽殿のビッグなしめ縄に圧倒される。 どうやって作るんじゃこりゃー おや、みなさん、しめ縄に向かってコインを投げ上げてます。 なにやら楽しそう。 下向きにはり出したしめ縄めがけてコインを投げ、 ぴったしはさまって落ちなければよいらしい。 どんなご利益なのかわからないまま、おもしろそうなのでやってみる。 コインがはねかえって自分にあたったり、 誰かがはさんだコインにぶつけて落としてしまったり、 いつのまにかムキになってたり、 しめ縄にむかってしゃべりかけていたり。 大の大人が楽しいような空しいような時間である。 5分ぱかりも熱中してついに成功! 「それでなんなんだ?」 とふと我にかえる。でもおもしろかったので善し。 みんなも楽しそうだから善し。 とおりがかったガイドツアーのご一行。 ガイドさんのことばをこぼれ聞く「4回拍手はシ・ア・ワ・セ」 「10円は遠縁、できれば5円、50円。多ければ多いほど喜ばれます」 そりゃそーだ!わはは そこでおまいりしていたら、奥から太鼓の音。 いつも太鼓の音には血湧き肉踊っちゃう私。 赤袴の巫女さんが太鼓にあわせて舞う姿に「きたぜ!いずも!」と 意味もわからず、熱くなる。 このあたり、ぜったい『見仏記』のおやじたちのノリである。 さらに拝殿よこの「御柱」のごりっぱなこと~ 「まさかやってないよね人柱」なんておそるおそる通り過ぎました。 なにしろ広い境内、日光が照りつける中、通り過ぎる人の影がとても濃くて、 空には日の丸が海風にはためいて気持ちがよさそうでした。 かえりみちの参道は、一変してのどかな雰囲気。 新緑があふれ、花々がひらき 「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」の像と、芝生で野球を楽しむ少年達の姿が ひざまずいてカモンって感じのポーズでオーバーラップする楽しみ。 休日のお散歩もキモチよさそ~、なんてほのぼの気分になっちゃいました。 おなかがすいたので、tytyとそば屋へ。 はじめての出雲そば。迷った挙げ句、大社前のこじゃれた一軒に立ち寄る。 あああ割り子そばのおいしいこと。 さあ出雲ではどんな料理が食べられるかしら! (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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