牙狼 紅蓮ノ月 17話簡易感想
2月15日、公任さんと和泉ちゃんのらくがき追加(パラレル世界なのだけれど、16話17話でもうちょっと学者な公任さん達が調べものしてる風景を見たくなったので。)藤原保昌袴垂兄弟、貴族(上、公)と庶民(下、私)、別の立場からながらも都を守ろうとする良い話。平安=雅、よりも武の面で描かれているところが面白さなシリーズ。 ・・・なんですが(以下辛口感想)、全体構成がよく分かりません。天皇中心に存在する貴族社会がかぐや姫回でもさっぱり描かれず、それ以降の回でも道長中心にどう変換された社会なのか分からないので、上ばかり見ないで、もっと下を見ろと言われても、あんまり気持ちがはまれないです。御簾越しに形だけでも天子に礼を尽くす道長の図とかでもあれば良かったのに(見逃しているだけかもしれませんが)。宮廷サロン的な政治の雅の部分が描かれないので、公任なんて武人面しか描かれず急にバタバタと変心した感も有り、漢籍にも強い才人なので和泉式部と紅蓮の月に関して知恵を出し合うぐらいできそうなのに、扱いがもったいないキャラクターでした。道満と道長の確執にしても道長まわりの状況が描かれてきていないので、物語開始時は親族、あるいは退位させられた天子などだったりするのかなあ、と思ったのですが、紅蓮の月がらみのゲート(門)が開くクライマックスを期待してゆるく楽しく見ていくのが良いかなあと思います。味方でも敵でも良いので、後一人くらい魔戒騎士が出てくれても良いかなあと思います。