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2005年08月24日
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カテゴリ:映画
SUNNYさんももにゃきさんなど、映画好き仲間がされていた映画バトンに参加してみます!

って、宣言して随分たつんですけど・・・。(汗)


 1・過去1年間で一番笑った映画 

『カンフーハッスル』


チャウ・シンチーの『カンフー・ハッスル』ですかね。彼はわれらの救世主です。こういうバカでベタな題材を、知るところの知る一流どころをふんだんに使って豪華に作り上げてしまった発想は見事だというしかありません。次回作が楽しみです。

ちなみに、この映画はブラジルでもめでたく公開されました!!


 2・過去1年間で一番泣いた映画

『霧と砂の家』


ですかね。

ももにゃきさんとまったく同じになってしまいました・・・。(汗)



 3・心の中の5つの映画


『なまいきシャルロット』
(クロード・ミレール監督)

フランス国内ではシャルロット旋風を巻き起こしたそうですが、同年代の私の中でもシャルロット旋風が起きていました。自分を見ているような気持ちで、何度も何度も見入っていた思春期でした。


『素直な悪女』
(1956年) Et Dieu crea la femme
ロジェ・ヴァディム監督

シャルロットにはまってからフランスが気になり始め、次のターゲットがバルドーでした。人形のようにコンパクトでキュートで、さらっとセクシーな彼女は、他の女優のように女優然としていず、自然体で、なんだか痛々しいような印象を受けました。生まれながらの類まれな美貌で注目の的になってしまうのだけれど、世間に染まれず、本能のままに苦しい道を歩んでしまう・・・そういった部分が凄く気になったのです。そんな彼女のイメージがばっちりと出ていたのが、この映画のように思いました。小さくまとまれず、好意をもつ男性にももてあまされてしまうような内情の激しい女性の生きていくことの難しさ。小さな頃から口うるさく言われて超抑制されてきた私は、同情のような羨ましいような気持ちで、この映画にひきつけられたのです。


『美しすぎて』
(1989年) TROP BELLE POUR TOI
ベルトラン・ブリエ監督

異常に「美しいこと」にこだわる日本人。「美しい人」は「勝ち」で、悩みなんてなさそうだと思っていたのに、その常識だと信じていたことががらっと覆されるような、違う視点「美人の苦労」で描かれていたのが、とてもとても面白かったです。「完璧の息苦しさ」ですね。

「美人はこうあるべき」を無意識に押し付けられ、完璧な存在で幸せに生きてきた女性は、実はその空間が息苦しく、実は夫もそうだった。しかし、長年「淑女」として生き続けて来た自分は、自分を下げたりすることなどできず、型を破れない苦しさを味わってきていたりしたのですね。ブラックなウイットにとんだ、フランス映画らしい魅力いっぱいの映画でした。


『赤い航路』
(1992年)LUNES DE FIEL
ロマン・ポランスキー監督


 激しく燃えるような恋に落ちた二人が時とともに愛の形が変化し、憎しみに変わる。その憎しみ・嫌悪感をも乗り越えた二人の行き着く先は・・・というのがとてもリアルに描かれた衝撃作でした。恋って何かをもよく知らない歳に見たので、いまでも深く脳裏に焼きついています。



『ピアニスト』
(2001年) LA PIANISTE
ミハエル・ハネケ監督

 実は最後の一本で迷ってしまったのです。ヴァネッサ・パラディの『白い婚礼』なども小品ながらも、ふかーく心に焼きついた映画だったのですが。

これは割と最近の映画ですが、かなりはまりました。

彼女は母親に洗脳され、抑制されてきたなにげに不幸な女性なのだけど、こういうタイプって結構いそうな感じがします。親に偏った人生観を叩き込まれ、ヤミクモにそれに従うが心の中には隠れた欲望が渦巻いている・・・という人。発散できないと、どこかでゆがんでしまうものです。そして、やっぱりこの歳(40-50歳?)で一度も男性に愛されないと、情緒が不安定になったりするものなのかもしれません。まあ、偏見ですが、こちらでもそういった人を多く目にしました。

私も恋しやすいほうではないし、何もかも投げ捨てて男の胸に飛び込める愛に生きるタイプでもないので、もし結婚できず、恋人もずっといないまま閉経したりなんかすると、同じようになってしまうかもとも思いました。他人事じゃあないわ!と。(笑)
彼女の不可解な行動が手に取るようにわかり、自分が怖くもなりましたです!(汗)

ハンサムで明朗で、人生辛いことなしの日の当たる道を歩んで来たサクセス街道まっしぐらの年下の彼に憧れもするが、そういう境遇にちょっと嫉妬みたいな気持ちもあって、とまどったり、イジワルしたりと物凄く人間らしいところを イサベル・ユペールが見事に演じきっていました。


こうして見ると、フランス映画が多いですね。いつまでも後引くのはフランス映画でしょう、私の場合。好きな映画やいい映画は他の国にも多いのだけれど、心の中の映画というと、私的にはやっぱりクセありのフランス映画か。


 4・見たい映画

ゴダールやトリュフォーなどのヌーベルバーグの映画。

こちらにはなんと

「ない!」
んですよね。

あと、キム・キドクとパトリス・ルコント監督の観ていない過去の作品を制覇したいです。
次回の帰国の時にはぜひとも。(←何年後だろうか・・・)


 5・このタスキをつなぐ方々

興味のある方はご自由にどうぞ。


初めてのバトンでしたが、大好きな映画の話題だけに、どうして好きなんだろうとか改めて考える機会をえられて、光栄に思っています。





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最終更新日  2005年08月24日 20時23分00秒
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